久々にクレジットカード番号を盗まれた上に警察からも連絡が来た件

Posted about 7 years ago by yoosee.
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マイアミ空港で使ったカードの番号が盗難にあった。米国滞在中に不正利用を食らったのは 5年ぶり2度目か… 前回は入国経験の無い第三国での利用だったので簡単に不正利用だと証明できたし、今回はカード会社が先に気づいて止めてくれたのでカードを交換した以外は特に問題にもならなかった。ただ予想外にも犯人が逮捕されて事後の協力をするまでの体験になった。

スキミングのイラスト \| かわいいフリー素材集 いらすとや

クレジットカードの情報が盗まれた日から不正利用、交換まで

2月14日 マイアミ空港でカードを利用した際にスキミングされる(あとで判明)。この日使ったのは空港の某飲食チェーン店だったから、あの時に日本の漫画を読んでいたら話しかけてきた店員が犯人だったのかな、と少しせつない想像。

2月26日 カード会社から電話が入り、怪しいカード利用があったので決済を止めている旨の連絡。

オンラインで見てみると、2月24日付で行っていない近所のガソリンスタンドでの $40.00 の利用が記録されていて、これがカード会社側の監査でストップされていた。自分の利用ではないことを伝えて $40.00 の決済処理は取り消しにしてもらい、あわせて現行のカードも停止して新しいカードを発行してもらう。先方曰く、例えばCATVや Netflix など既に登録されていて毎月の支払いに使っているものは特に変更せずにそのまま使い続けて大丈夫らしく、これはありがたい。

2月28日 電話の3日後にはFedexでカードが届き、Activateして無事に平常運転に戻る。

しかし生活圏内のガソリンスタンドでの $40 なんていう、他の処理に紛れそうな不正利用も今時のカード会社の Fraud detection はきちんと逃さず見つけてくれるのだね。確かに仕事でもカード処理代行の某C社を使ったときに様々な Fraud protection の説明を受けたけど、この辺もAIなど含めて技術が進んでいるってことだろうか。さておき。

犯人逮捕と供述書への協力

3月2日 マイアミ警察から電話がはいる。

「既に気づいているかもしれないけど、あなたのカード番号が盗難にあっている。」
「犯人はマイアミ空港の店で番号盗難(scams)をしていて、既に逮捕している。多数の被害者が出ている。」
「犯人にカード番号の利用を許可したなどの事実がないことを供述書として作成するのに協力して欲しい。」

おお、カード不正利用されたことは数度あるけど犯人逮捕の連絡をもらったのは初めてだよ…

裁判用の証言資料ということで Statement Form が送られてきたので「マイアミ空港でカードを使った状況」「カードを他の誰にも利用許諾など出していないこと」などを記載して、自署サインした紙をスキャンして送る。とりあえずこれでいいらしい。

実は先月にも全くの別件で法定に証人として呼ばれるという経験をしていて、その時は交通事故の状況を裁判官の前でシェリフといっしょに説明するという責務だったんだけど、立て続けにこの手の話に巻き込まれるとは。アメリカも長く住んでるといろんな体験できるなあとじっと手を見る。

 

最大360ルーメンのUSB充電式キーチェインLEDライト Nitecore TIP

Posted about 7 years ago by yoosee.
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EDC のひとつのジャンルにLEDライトがある。20年前であれば懐中電灯と言えばマグライト一強だったが、今は様々なメーカーが群雄割拠している。特にここ2,3年はCREEやNICHIAのLEDモジュールが一般化したからか新しいメーカーの参入が著しい。

私も例に違わず単3・単4電池のLEDライトをいくつか買っているが、ちょっと毛色が違うものを見つけたので一つ購入した。Nitecore TIP RED 360 Lumens USB Rechargeable Keychain Flashlight というモデル。これも例に違わずLEDはCREE XP-G2 S3という高輝度ユニットが採用されている。値段は $30 程度だったが、日本のアマゾンでも3500円程度で売っている。

Nitecore TIP RED 360 Lumens USB Rechargeable Keychain Flashlight

これは乾電池式ではなく充電式で、USB Micro ケーブルで充電ができる。電池は500mAhのリチウムイオン充電池。サイズは 60.8 x 24.5 x 13.8 mm とキーチェインに付けられる程度のサイズ、重さも23.5gと、見た目よりもかなり軽い。その他のスペックはこんな感じ。

Nitecore TIP Specs

Turboモードが360ルーメンと、このサイズのライトにしては相当に明るい。部屋の天井に向けると全体が明るくよく見えるくらいの輝度がある。また Ultralow モードだと1ルーメンで46時間と、長時間の利用が可能になる。1ルーメンと言われると使い物になるのかと思うが、例えばスマホの画面を白にして照らすのに比べても明るいくらいになるので、それなりに実用性がある。

本体はアルミ製で軽いわりにしっかりした作りだ。ボタンのクリックも安定感がある。防塵防水がIP54なので水没に耐えうるかは微妙だが、雨に濡れる程度なら問題なく使えるクラス。耐衝撃もあるので普段使い用に持ち歩いてもさほど壊れる心配はしなくてよさそうだ。充電口には特にカバーなどはついていないので、充電時は水気をきるくらいはしたほうが良さそう。

ボタンは電源のON/OFFと輝度調整の2つがあり、電源OFF時に輝度調整ボタンを押すと電池の残容量が点滅でざっくり分かる。輝度は電源ON/OFF時にも基本的にメモリされるし、電源ボタンと輝度ボタンそれぞれの長押しで Ultralow モードと Turbo モードをダイレクトに起動できるなど、使い勝手も考慮されている。

軽くて小さくそこそこ頑丈、USB Micro ケーブルで充電が可能で、最大360ルーメン30分の高輝度と最長1ルーメンで46時間の持続時間など、普段使いのLEDライトとしてはかなりよくまとまっている。しばらく持ち歩いて使ってみたい。

 

米国で盲腸の手術をしたのでかかった費用をさらしてみる

Posted about 7 years ago by yoosee.
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しばらく前の話題だが、米国で盲腸にかかるといくら払わないといけないかという話が出ていたので、実際に手元に届いた請求書と保険会社のレポートから大体の数字を抜き出してみよう。

元の請求額を見ると $53,000 、約600万円近い恐ろしい額になるが、実際には保険会社が大部分を負担している。個人の負担額は対象項目と保険のプランによって異なり、保険会社向け金額に対して概ね 0-30% 程度になる。当然ながら支払額が少なくて済むような保険は毎月の掛金が高いが、就職していれば企業が Benefit として負担するのが普通だ。

ところでそう、盲腸の手術代金を知っているということは実際にこっちで盲腸になったということだが、うちの家族は私と娘が米国に住んでいる間に盲腸になったのであった… なにも2人もならんでもいいのに。

Ambulance

さて元々の請求額、保険による調整と支払い、そして最終的な個人負担額は下記のようになった。これらの数字や割合は病院やケースによってかなり異なり、私の場合も自身と娘で相当違ったので、あくまで参考までに。

請求元 請求金額 保険割引額 保険会社負担 個人負担
ER(緊急病棟) $6,931.41 ($5,040.41) ($1,512.80) $378.20
救急車(輸送) $688.10 ($550.48) $137.62
麻酔医 $3,360.00 ($1,450.80) ($1,909.20) $0.00
手術 $3,483.00 ($2019.07) ($931.14) $532.79
担当医 $1,080.00 ($730.98) ($342.92) $0.00
入院(5日間) $37,877.00 ($21,177.00) ($15,267.29) $1,432.71
総額 $53,419.51 $2,481.32

請求書にも明記されるのだが、見ての通り元の請求金額に対して保険会社向けレートというものがまず割り引かれ、そこから支払いプランに応じた負担額を保険会社が負担して最終的な個人負担額になる。

なおこれは容体の都合で5日間入院しているのでその分がかなり高くついている。この国では盲腸の手術程度なら具合がよければ手術の翌日には退院なので、その場合はもっと安くはなる(なお出産ですら最短2泊程度で追い出される)。別の盲腸で2泊入院した時の病室代は $17,000 請求の $600 支払いくらいだったはずなので、ざっくり1泊 $8,000 (80万円) 前後だろうか。どんな高級スイートって感じだが。

ということで流石に盲腸手術で自分の財布から何百万円相当も実際に払うということはない。元請求額は実際それくらいだが、保険会社が間に入った段階で相当額が割引された上での一部自己負担になる。最終額は保険プラン次第で、完全に無保険だと本当に数百万払うということになってしまう可能性はあり、それ以前に手術をさせてくれないのではないか。

前述の通り普通は努めている企業が福利厚生として保険プランを提供しているが、転職の狭間などで苦労する人の話は聞く。米国民に対してはいわゆる Obama Care と呼ばれる国民皆保険が始まったので状況はマシにはなっているのだとは思うが(それもこの先はトランプさん次第だが)、旅行者はきちんとクレジットカードでも個別でも旅行保険に入っておくのは必須だ。

なお上記にあるように救急車もがっつり有料であり、しかも料金は基本料金+走行マイル数に応じた請求額になる上に、その先のERも当然高額である。そうしたこともあり、救急車を呼んで最初に聞かれるのは「お前は保険に入っているのか」である。世知辛い。

 

EDCキーチェインを Orbitkey 2.0 で更新した

Posted about 7 years ago by yoosee.
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以前に My EDC キーチェイン で普段持ち歩いているキーチェインを紹介したが、少し前に Kickstarter で注文した Orbitkey 2.0 が届いたので組み換えをしてみた。周りにあまりゴテゴテ付けるのもどうかと思い、以前と比べて構成は随分シンプルにした。

Orbitkey Keychain

Orbitkey とそこに収納しているツールは2つだけ。この他にシリンダー鍵を2つ収納していて、幅的にはそれで丁度くらい。

Keychain with Orbitkey 2.0

Leatherman Brewzer は所謂プライツール。車の鍵と一緒に以前書いた TT PockeTTools Chopper を持ち歩いているので必須ではないのだが、キーホルダーに収まりがよいので付けている。しかし気づけば栓抜きを3個も持ち歩いていることになるので、それもどうなのよという感じだが。

個別レビューも書いたくらいの Swiss+Tech Utili-Key は外せないので付けたが、着脱のギミックが Orbitkey のように鍵を挟んで圧をかける仕組みとはあまり相性が良くないのが難点。使うたびにネジを緩めて締めなおすのはちょっと億劫だが、今のところ替えがないので仕方がない。サイズ的にはちょうど収まる。

Orbitkey に付けている Clip 側はこんな感じで、TEC Accessories のものは以前と変わらない。

EDC に必須のホイッスル、長らくフルチタンの物を探していて最近新しく出てきたこれをようやく見つけた。他のチタン製ホイッスルは往々にして内部のパーツにプラスチックが使われていたりして、火に近づけると変形して音が出なくなるなどの問題があったが、TI-EDC Titanium Whistle は中の構造までフルチタンなので安心して使える。

男のロマンであるところのファイアスターター Exotac nanoSTRIKER が外れてしまったのが悲しいので、なにか火を付けられるものは持ち歩きたい。まあ、過去に火打ち石で火をつける必要性に迫られたことはないんだが… 手元には Numyth Tohil Fluid LighterStainless Steel Lighters By Maratac ™ といったライターもあるんだけど、それなりにかさばるのと、オイルライターは使わずに放置しているとオイルが抜けていざという時に火がつかないのが難点でもある。これはおいおい考えるとして。

Orbitkey Keychain and Vvego Wallet

キーチェインと一緒に持ち歩いてる財布は Vvego の Front Pocket Wallet 。Drive License を含めてカードが2+3枚と数枚の紙幣しか持ち歩けない、相当にコンパクトな財布だが、普段使いならクレジットカードが2枚と銀行のカードが1枚あればほとんど問題になることはない。ちいさいことはよいことだ。

 

プライベートのバックアップ覚書き

Posted over 7 years ago by yoosee.
  backup debian

現時点のバックアップまとめを備忘録として。

バックアップ概略図

基本のバックアップ

まず基本的に全てのメディアは自宅の Debian サーバに保存している。NAS用ではない普通のサーバで HDD は RAID1 、music や movie や photo といったフォルダを掘ってそこにファイルを入れている。サーバからは samba でのファイル共有と rygel での DLNA で自宅内での利用ができるようにしている。

起点が Debian server になるので、バックアップは Linux CLI でアクセスできるものが中心。また基本的には世代バックアップなどではなく、rsync が基本のフルコピーのみ。世代が必要なものは殆どがテキストなので、git で管理して github や bitbucket に入れている。

USB HDD (Seagate USB Storage)

サーバのHDDより大きい容量の外付け USB HDD を ext4 で利用。普段はオフラインでオフィスに置いておき、1ヶ月に一度程度の頻度で家に持ち帰って rsync で同期をかける。常時接続しておかないのはウィルスやランサムウェアの被害を回避するためと、家が水や火事などのトラブルになっても大丈夫なように。最悪の場合1ヶ月程度の空白があくが、他のオンラインバックアップがリアルタイムないし Daily なのでさほど問題にはならないはず。

Seagate の外付け USB HDD は信頼性はイマイチだが、容量比の価格が安いので定期的にチェックできるならバックアップ用途としては使いやすい。

Amazon Cloud Drive Unlimited Everything (以下ACD)

しばらく前までは S3 Glacier に限定的にバックアップを取っていたが、Amazon Cloud Drive Unlimited Everything を使い始めてからクラウド上の主たるバックアップは全てそこに置いている。年間 $59.99 で無制限になんでもファイルを置けるのはかなり破格だと思う。今のところパフォーマンスも問題ない。また Debian から FUSE mount して普通のファイルシステムとして扱えるのがすごぶる利便性がいい。

自炊書籍など著作権物を置くのはなんとなくリスクを感じるので、そうしたファイルは AES256 で暗号化して置いている。今のところ特に怒られたりはしていない。現在の利用容量は2.8TBで、一応100TBにQuotaがあるようだがそこまで使うことはまず無さそうだ。

写真と動画

写真と動画も基本は USB HDD と ACD へのバックアップ。サーバ上のファイルは懐かし(?)の sync-day-by-day で日付フォルダ管理にしている。スマホの写真は Dropbox 経由でほぼリアルタイムで自宅サーバにコピーされるので、そこからは同様に処理される。Dropbox は Linux CLI 用クライアントがあるのがありがたい。

Google Photos

追加バックアップと利便性を兼ねて、すべての写真は Google Photos にもアップロードしている。スマホからは Android の Photos App で自動アップロード、他のカメラで取ったものは一度自宅サーバに置いてから、Samba でフォルダ表示 → フォルダごと Chrome の Photos に Drag & Drop してアップロード、という形。以前は googlecl や picasa-upload なども使っていたが認証方法が変わったりなんだりで利用が安定せず、結局アナログな手作業になっている。

High Quality で保存すると 16M Pixels までの写真と最適化された動画などが無料・無制限で保存可能。Galaxy S7 edge が 12MP = 4032 x 3024 という解像度、iPhone 7 も 12MP なので、スマホの写真なら問題なくそのままの解像度で保存できるし、動画もHD程度なら特に問題ない。

1997年にデジカメを使い始めてからの全ての写真と動画をアップロードしているが、どの端末からでも全ての写真を見られるし、過去の写真を Remember this day などと表示してくれるのも悪くない。

なお自分が不慮の事故などで死んだ際にも家族の写真などはちゃんと残したいわけだが、自宅マシンの写真は samba でアクセス可能なのでしばらくはよしとして、Google は一定期間ログインがなかった場合に予め決めた相手にデータのダウンロード権を送るサービスを持っているので、それも一応設定している。

音楽

音楽は最近はすっかり Spotify や Amazon Unlimited Music などの購読型ばかり聴くようになってしまったが、一応は過去に買った CD や mp3 などがあるのでそれも聴いている。元々デジタルミュージックは殆どを amazon.com の non-DRM mp3 で買っていたこともあり、これらも ACD に突っ込んだ上で Amazon Music 経由で聴くことが多い。

スマートフォンとタブレット(Android)

最近の殆どのアプリはログイン後のデータがクラウドにあるのでバックアップの必要自体がそもそもない。
ローカルにのみデータがあるものは Helium - App Sync and Backup でバックアップを Google Drive に取っている。このアプリは root 不要な代わりに PC に繋いで adb 経由で権限を取得させるということをしている。余談になるが、最近この手の方法で root 相当権限を取得するアプリがそこそこあるわけだが、これを許すなら root (sudo) も公式にサポートして欲しい。

コードや設定ファイル

コードやサーバの設定ファイルは github ないし bitbucket にある。よい時代だ。プライベートの日記なんかもテキストなので git に入れて bitbucket に飛ばしている。

その他のクラウドストレージ

ラップトップからは Dropbox の他に Box.com と OneDrive を使っている。Box.com は WebDav が提供されているので Linux からも mount できるのが嬉しい。OneDrive は主に仕事用なのでプライベート系のバックアップとは繋いでいない。