EDCキーチェインを Orbitkey 2.0 で更新した

Posted about 1 month ago by yoosee.
  edc keychain

以前に My EDC キーチェイン で普段持ち歩いているキーチェインを紹介したが、少し前に Kickstarter で注文した Orbitkey 2.0 が届いたので組み換えをしてみた。周りにあまりゴテゴテ付けるのもどうかと思い、以前と比べて構成は随分シンプルにした。

Orbitkey Keychain

Orbitkey とそこに収納しているツールは2つだけ。この他にシリンダー鍵を2つ収納していて、幅的にはそれで丁度くらい。

Keychain with Orbitkey 2.0

Leatherman Brewzer は所謂プライツール。車の鍵と一緒に以前書いた TT PockeTTools Chopper を持ち歩いているので必須ではないのだが、キーホルダーに収まりがよいので付けている。しかし気づけば栓抜きを3個も持ち歩いていることになるので、それもどうなのよという感じだが。

個別レビューも書いたくらいの Swiss+Tech Utili-Key は外せないので付けたが、着脱のギミックが Orbitkey のように鍵を挟んで圧をかける仕組みとはあまり相性が良くないのが難点。使うたびにネジを緩めて締めなおすのはちょっと億劫だが、今のところ替えがないので仕方がない。サイズ的にはちょうど収まる。

Orbitkey に付けている Clip 側はこんな感じで、TEC Accessories のものは以前と変わらない。

EDC に必須のホイッスル、長らくフルチタンの物を探していて最近新しく出てきたこれをようやく見つけた。他のチタン製ホイッスルは往々にして内部のパーツにプラスチックが使われていたりして、火に近づけると変形して音が出なくなるなどの問題があったが、TI-EDC Titanium Whistle は中の構造までフルチタンなので安心して使える。

男のロマンであるところのファイアスターター Exotac nanoSTRIKER が外れてしまったのが悲しいので、なにか火を付けられるものは持ち歩きたい。まあ、過去に火打ち石で火をつける必要性に迫られたことはないんだが… 手元には Numyth Tohil Fluid LighterStainless Steel Lighters By Maratac ™ といったライターもあるんだけど、それなりにかさばるのと、オイルライターは使わずに放置しているとオイルが抜けていざという時に火がつかないのが難点でもある。これはおいおい考えるとして。

Orbitkey Keychain and Vvego Wallet

キーチェインと一緒に持ち歩いてる財布は Vvego の Front Pocket Wallet 。Drive License を含めてカードが2+3枚と数枚の紙幣しか持ち歩けない、相当にコンパクトな財布だが、普段使いならクレジットカードが2枚と銀行のカードが1枚あればほとんど問題になることはない。ちいさいことはよいことだ。

 

プライベートのバックアップ覚書き

Posted about 1 month ago by yoosee.
  backup debian

現時点のバックアップまとめを備忘録として。

バックアップ概略図

基本のバックアップ

まず基本的に全てのメディアは自宅の Debian サーバに保存している。NAS用ではない普通のサーバで HDD は RAID1 、music や movie や photo といったフォルダを掘ってそこにファイルを入れている。サーバからは samba でのファイル共有と rygel での DLNA で自宅内での利用ができるようにしている。

起点が Debian server になるので、バックアップは Linux CLI でアクセスできるものが中心。また基本的には世代バックアップなどではなく、rsync が基本のフルコピーのみ。世代が必要なものは殆どがテキストなので、git で管理して github や bitbucket に入れている。

USB HDD (Seagate USB Storage)

サーバのHDDより大きい容量の外付け USB HDD を ext4 で利用。普段はオフラインでオフィスに置いておき、1ヶ月に一度程度の頻度で家に持ち帰って rsync で同期をかける。常時接続しておかないのはウィルスやランサムウェアの被害を回避するためと、家が水や火事などのトラブルになっても大丈夫なように。最悪の場合1ヶ月程度の空白があくが、他のオンラインバックアップがリアルタイムないし Daily なのでさほど問題にはならないはず。

Seagate の外付け USB HDD は信頼性はイマイチだが、容量比の価格が安いので定期的にチェックできるならバックアップ用途としては使いやすい。

Amazon Cloud Drive Unlimited Everything (以下ACD)

しばらく前までは S3 Glacier に限定的にバックアップを取っていたが、Amazon Cloud Drive Unlimited Everything を使い始めてからクラウド上の主たるバックアップは全てそこに置いている。年間 $59.99 で無制限になんでもファイルを置けるのはかなり破格だと思う。今のところパフォーマンスも問題ない。また Debian から FUSE mount して普通のファイルシステムとして扱えるのがすごぶる利便性がいい。

自炊書籍など著作権物を置くのはなんとなくリスクを感じるので、そうしたファイルは AES256 で暗号化して置いている。今のところ特に怒られたりはしていない。現在の利用容量は2.8TBで、一応100TBにQuotaがあるようだがそこまで使うことはまず無さそうだ。

写真と動画

写真と動画も基本は USB HDD と ACD へのバックアップ。サーバ上のファイルは懐かし(?)の sync-day-by-day で日付フォルダ管理にしている。スマホの写真は Dropbox 経由でほぼリアルタイムで自宅サーバにコピーされるので、そこからは同様に処理される。Dropbox は Linux CLI 用クライアントがあるのがありがたい。

Google Photos

追加バックアップと利便性を兼ねて、すべての写真は Google Photos にもアップロードしている。スマホからは Android の Photos App で自動アップロード、他のカメラで取ったものは一度自宅サーバに置いてから、Samba でフォルダ表示 → フォルダごと Chrome の Photos に Drag & Drop してアップロード、という形。以前は googlecl や picasa-upload なども使っていたが認証方法が変わったりなんだりで利用が安定せず、結局アナログな手作業になっている。

High Quality で保存すると 16M Pixels までの写真と最適化された動画などが無料・無制限で保存可能。Galaxy S7 edge が 12MP = 4032 x 3024 という解像度、iPhone 7 も 12MP なので、スマホの写真なら問題なくそのままの解像度で保存できるし、動画もHD程度なら特に問題ない。

1997年にデジカメを使い始めてからの全ての写真と動画をアップロードしているが、どの端末からでも全ての写真を見られるし、過去の写真を Remember this day などと表示してくれるのも悪くない。

なお自分が不慮の事故などで死んだ際にも家族の写真などはちゃんと残したいわけだが、自宅マシンの写真は samba でアクセス可能なのでしばらくはよしとして、Google は一定期間ログインがなかった場合に予め決めた相手にデータのダウンロード権を送るサービスを持っているので、それも一応設定している。

音楽

音楽は最近はすっかり Spotify や Amazon Unlimited Music などの購読型ばかり聴くようになってしまったが、一応は過去に買った CD や mp3 などがあるのでそれも聴いている。元々デジタルミュージックは殆どを amazon.com の non-DRM mp3 で買っていたこともあり、これらも ACD に突っ込んだ上で Amazon Music 経由で聴くことが多い。

スマートフォンとタブレット(Android)

最近の殆どのアプリはログイン後のデータがクラウドにあるのでバックアップの必要自体がそもそもない。
ローカルにのみデータがあるものは Helium - App Sync and Backup でバックアップを Google Drive に取っている。このアプリは root 不要な代わりに PC に繋いで adb 経由で権限を取得させるということをしている。余談になるが、最近この手の方法で root 相当権限を取得するアプリがそこそこあるわけだが、これを許すなら root (sudo) も公式にサポートして欲しい。

コードや設定ファイル

コードやサーバの設定ファイルは github ないし bitbucket にある。よい時代だ。プライベートの日記なんかもテキストなので git に入れて bitbucket に飛ばしている。

その他のクラウドストレージ

ラップトップからは Dropbox の他に Box.com と OneDrive を使っている。Box.com は WebDav が提供されているので Linux からも mount できるのが嬉しい。OneDrive は主に仕事用なのでプライベート系のバックアップとは繋いでいない。

 

なぜ日本のIT導入は失敗するのか

Posted 2 months ago by yoosee.
  business it

楽をすることを罪悪とみなす国ではITの普及が難しい、と何処かで書いた事があるが、こうした話はそのよい例だろう。

実務層に起因する問題である。実務層が無能だから、ではない。逆だ。実務層が勤勉で真面目すぎるから、仕事のシステムが多少おかしくても、一所懸命にカバーして動かしてしまう。その結果、かえって問題が隠れて見えなくなってしまうのだ。
見えない非効率 ー 今、動いているんだからいいじゃないか : タイム・コンサルタントの日誌から

現場が優秀で真面目なため、前工程からくるものに問題があっても自分の工程で全力でフォローしてしまうので、結果としては問題が解消するものの、重複業務が増加するため稼働が増え、効率性とは無縁になる。他国の企業でもこうした問題は発生しうるが、基本的には現場がそこまで勤勉ではないので「前工程で問題があったので自分の仕事がうまく行かないのだ」で止まるため早々に顕在化し、全体の責任者が何かしらの改善を行うしかなくなる。なのでこうした問題は大きくなりにくい。

更にこれが厄介なのは、現場の人達というのはそうした「自分たちの努力」に誇りを持ってしまうものなのである。もちろんそれが悪いわけではないが、「システムを導入するのであなたのその工程は不要ですよ」と言っても「いやそれがないと安心して仕事ができないのだ」「お客様に迷惑がかかるのだ」「万が一のことがあったら責任を取れるのか」と否定にかかってしまう。自分の仕事に誇りを持っているがゆえに、自分の仕事を否定されることに拒否反応を示す。

この状況に、トップダウンが弱い日本型組織の構造が組み合わさると、IT改革というものが大体において頓挫する。なぜなら、こうした組織での IT 導入はまず「現場の人から現在の仕事に基づく要求条件をヒアリングする」ことからはじめるからだ。現在の仕事は既にある非効率性を包含しており、現場の人はそれを「業務に必須なもの」として要求条件とする。そしてそれを廃されることを自分のプライドにかけて否定する。結果、高いお金で導入したITシステムはそれまでの業務プロセスの再実装でしかないものになる。

海外でのIT導入は、そもそもIT導入が主眼ではない。あれは「業界で既に効果が確立した業務プロセスの導入」であり、ベストプラクティスと言われるものを組織に持ち込むための手段である。ITは単にそれを現場に強制するためのツールにすぎない。もちろんトップダウンでの導入が現場の抵抗を生むことは多いし、導入自体に失敗することもあるが、そうした失敗を含めてプロセス自体を見直す機会があるからこそ、ITをうまく導入した企業の業務プロセスには効率性と健全さがもたらされる。

日本企業でそうしたIT導入をするには、以前記事を書いたようにIT導入による業務効率化に確信を持って取り組むことができ、かつ現場のプライドを理解し、丁寧に説得し、あるべき業務プロセスに持っていくという超人的な人材が必要になるわけだが、そもそもIT導入の成功体験を得られる機会が少ないことが、そうした人材を育成する機会自体を少なくさせている。なかなかに困難な道である。

 

Fisher Space Bullet Pen

Posted 3 months ago by yoosee.
  stationery edc

Fisher の Space ペンといえばNASAが宇宙で使ったという文脈で有名なペンだ。いわゆる「一方、ソ連は鉛筆を使った」ネタでも有名だけど、無重力でもペンを上向きに使ってもインクがかすれたりせずに書けるよう、ペンカートリッジに内圧がかかっている。Space Bullet Pen はそんな Space ペンのカートリッジを使い、持ち歩きに便利な手のひらサイズのデザインにしたペンだ。

Space Bullet Pen

スペースペンは何と言ってもEDCの世界では大定番だ。

米国にはとっさの際に戦うために使う Tactical Self-defense Pen という謎なカテゴリがあるのだが、重厚な金属のペンを金属削り出しのハンドクラフトで作っている人達がいる。そうしたペンは基本屋外に持ち歩くことを前提にするので、ペン芯に Space pen のカートリッジがよく使われる。

書き心地も Jetstream などのジェルインクには及ばないものの油性としては悪くない。ペン先が乾いて書けなくなることがまず無く、どんな向きでも紙が多少濡れていても問題なく書けるのは大変安心感がある。持ち歩いているペンが「書けなくなってないかな」などと心配しなくていいのはストレスを感じないという点で重要だし、便利だ。

このペンは Bullet と言ってもそんな戦闘用ペンではない。キャップを閉めると10cm弱と手のひらにもポケットにも軽く収まるサイズでありつつ、キャップをお尻に付ければ十分な長さで書く際に不自由を感じることもない。EDCではこれまた定番な、雨の屋外でも書けるノート FIELD NOTE (Amazon JP) と併せて使うことで、どんなところでもノートを取ることが出来るのである。いやうん、雨の日に外でノートを付けないといけない用事というのはそれなりに長いこと生きていてほとんど記憶に無いんだけれども。

Fileld Note

Space Bullet Pen は色々とバリエーションがあって、色の違いや塗装の違いもそうだし、弾丸型やスペースシャトルがついたものなどもある。写真にあるチタニウム塗装の Rainbow Titanium Nitride (400RB) もそうしたもののひとつ。値段も $20-40 くらいと、金属軸のペンとしてはそこまで高価でもない。

これもよく持ち歩いているのは写真にもあるスタイラスがついたモデル (BG1CL/S)で、スマホの操作にも使いつつ必要なときはペンとして書けるこれは結構気に入っている。残念なのはスタイラス部分が旧来のゴム製なところで、タップは問題ないのだがスワイプをすると画面に引っかかる。滑りのよい伝導マイクロファイバー製が出たら是非とも欲しいと思って要望を送ってみているが、今のところ販売されていない。

日本でも売っていて、値段が 3,000円くらいからとちょっと高いのだが、持ち歩きに便利なペンとしてひとつオススメしたい。

 

Amazon Echo Dot を買ったら Alexa が評判以上に素晴らしく快適だったこと

Posted 3 months ago by yoosee.
  amazon alexa review

Amazon が本気である。音声アシスタント Alexa 用のマイク・スピーカーデバイス Echo Dot (2nd edition) が10月20日に販売されたが、本体価格 $49.99 と $89.99 だった 1st gen の Echo Dot から定価を4割以上落としつつCPUなどのスペックは上げている。$50 を切る価格は完全に普及を狙ったもので、スマホで遅れを取った Amazon が自宅での音声アシスタントデバイスで真っ向から Apple と Google に戦いを挑んできている。

Amazon Echo Dot (2nd)

Amazon Echo 、またそこから起動される音声アシスタントの Alexa は以前から評判がいいが、実際試すと想像以上に使い勝手がいい。私の英語は Google Now さんにしばしば Huh? とか聞き返されて恐縮するレベルだが、Alexa の応答率は感覚的に 9割を超えてほとんどストレスがない。また割とフリーワードのオーダーに意図通りに反応してくれる。

Alexa と音楽再生

普段は音楽再生に使うことが多い。Echo Dot は単体でもスピーカー付きだが、Bluetooth や有線で外部スピーカーとも繋げられる。Amazon Music Unlimited の Echo 向けプランが $3.99 / mon と安いのでまんまと契約してみたが、「Alexa, Play xxx」と話しかけるだけで音楽再生できるのは想像を遥かに超えて便利。内容も「曲のタイトル」「アーティスト名」「予め設定したプレイリスト」などで再生できるし、ざっくりとしたジャンル、例えば Christmas Song だの Pops in Hit Chart だのを伝えると適当な Music Station を再生してくれる。再生中の歌に「Alexa, what’s the song?」と言えば曲名を伝えてくれるし、スマホの Alexa アプリに履歴も残るので後から参照も出来る。

リビングにおいてあって家族は誰でも起動できるので、子供もよく映画のサウンドトラックや学校で聞いてきた曲などをかけている。最近のお気に入りは All about That BassI love it のようだ。あと Roar を聴いて I am a Tiger! とよく叫んでる.. とは言え下の4歳児はなんど頑張っても「あれくしゃ!」としか言えず、反応してくれなくて憮然としていることが多く不憫であった。

音楽以外の使いみち

音楽再生以外だとニュースダイジェストを聞いたり NBA や NFL のスコアを教えてもらったり(今年はHEATが負け続けで辛い…)、天気予報を聞いたりという使いみちもあるし、上の子は丁度学校でスペルを学んでいるので「Alexa, how to spell XXX」とスペルを教えてもらうのに重宝している。ちょっとした調べ物なら「Alexa, wikipedia XXX」と Wikipedia のサマリーを聞いたりもできる。これもなかなか便利である。またTodoにリマインダを入れたり「Alexa, set timer for 3 minutes」とタイマーをかけたりといった用途にも使える。単位系の変換なども気軽にできるし、特にスマホの操作をしにくい料理中などは呼びかけでいいのは便利だ。

なお子供らは「Alexa, tell me a joke」とジョークを言わせて笑っているが、正直なにが面白いのかよく分からない事が多い…

IFTTT 連携

米国の Alexa は IFTTT 連携も出来るのだが、個人的に残念なことにIFTTT側からトリガーを引けないので、何かのイベントでAlexaに喋らせるというのは現状出来ない。あくまで Alexa 側からトリガーを引かないといけない。これができるとまた使いみちが広がるのだが。今やっているIFTTT連携はせいぜい持っているWemoスイッチで寝室の電灯を付けるのと、スマホが見当たらないときに鳴らすくらいか。まあその程度でも呼びかけ一発で起動できるのは便利なのである。

ここまで便利だとテレビ操作などもAlexaからやりたくなるが、Harmonyを使えば出来そうなのでちょっと心が動いている。そのうち試すかもしれない。

なんにせよ全般的に、自宅リビングであれば常時待受状態で、割と適当なフレーズでも認識して反応してくれるのは、いわゆるゼロクリックデバイスとして素晴らしい。もちろんスマホでも似たような機能はあるが、Alexaは固定スピーカーというデバイスの特徴をうまく使っているし、また個人的には英語の認識が一番ストレスがない。端的には大変快適である。


ところで Echo Dot への呼びかけ標準の Alexa 以外にも Echo Amazon を Wake Word に指定できるのだが、これ Google Now でも同じことを思ったんだけど是非 Computer で呼び出しできるようになって欲しい。ぜひ

Computer, Initiate self-destruct sequence!

とオーダーしてみたいのであった。