米国人と働く時の心がけ

Posted 10 months ago by yoosee.
  usa uscompany

米国人と働くときに覚えておいた方がいい心がけ。米国企業で9年ほど働いてその前後も米国人とお仕事している経験に基づいてはいるが、もちろん個人的な見解です。

United States of America

褒めろ!

とりあえず大げさなくらい褒めるのが基本。ちょっとした依頼へ対応してくれたくらいでも Great, Cool, Wonderful, Awesome, Amazing, Marvelous なんて単語を日常的に使う。Perfect は誉め言葉であって本当にそれが「完璧」かどうかは別問題だ。

まあ、正直米国人もこうした単語は「本当に素晴らしい!」とまでの意味ではなく単なる投げかけの挨拶として使うことが多い。本当にきちんと褒めたいときは「君のやったこのアクションはこういう結果に繋がって誰が喜んでいて素晴らしい!」などのように具体的に褒めるべし。ちょっとしたギフト、例えばスタバの$10チケットとメッセージカードを贈るなんてのも効果が高い。

日本人は得てしてプロジェクトが成功しても直後に「反省会」などと言い出し、「失敗した点・改善できる点」などをレビューしようとする。米国でも例えば Retrospective のように「振り返り」会はあってもいいが、基本はたとえトラブルシューティングの事後レポートであったとしても「成功した点」「良かった点」を必ず最初に共有するものだ。褒めよう。

褒めて伸ばすのがアメリカ人の基本の基本。褒めたからと言って仕事内容を全て肯定したということにもならない。まず褒めろ。

謝るな!

日本人が英語を話すと大変気軽に I’m sorry を使う。特に相手に無理を聞いてもらった時に I’m sorry と言われると「あれ、俺は謝られるようなことをさせられたのか?」と思ってしまう。こういう際は Thank you や I appreciated it など「ごめんなさい」ではなく「ありがとう」と言おう。

米国人も別に謝らないわけではないが、そもそも日本で言う「申し訳ないんだけど」的なニュアンスは日常会話はともかく仕事にはあまりないので、例えば I’m sorry but … などの代わりに I appreciate if you could … や It’s great helpful if … などを使うのがお薦め。「すみません」と言いたいにしても、せめて Excuse me を使おう。

なお本当に謝らないといけない時、例えば道を歩いていてよそ見をして他人を突き飛ばしてしまった(特にそれが子供やお年寄りだった)、みたいな際には大げさなくらいに I’m really sorry… と言うのも米国人なので、「米国人は絶対に謝らない」みたいな誤解もしないように。基本的には謝らないのではなく場合によって使う単語が違うんである。

反論は認めてからだ!

完全に喧嘩になっているならともかく、普通の話し合いでは相手の話は相手の立場からの話としていったん認める。認めたうえで「俺の観点は違う」という説明をする。I could understand what you’re saying, however, from my point of view, などのように伝えるのもあり。自分の意見を言うのに相手の意見を否定する必要は必ずしもない。「お前の言っていることは分かるがそれだと俺は困るんだ」で十分だ。

なお米国人は割と気楽に I don’t know を使う。え、それお前知らないって言っちゃっていいのかよ、みたいな話でも I don’t know と平気で言ってくるのはいいんだか悪いんだかという気分にはなるが、知らないものを知っているというよりはよい気がする。

上から落とせ!

米国の仕事では上司から部下への強制力はかなり強く、ほぼ軍隊のような指揮命令系統になっていることが多い。これは多くの米国企業では上司が部下を雇用して評価するという強烈な人事権を持つことに恐らく由来する。

それもあり、外部とのやり取りなどで判断が必要なことは Manager 以上のレベルが行うことが多い。なので現場の担当者とどれだけ話をして詰めた気になっていても、上司に話が通っていないとそこで話が止まる。仕事をするときには、誰がどこまでの権限を持っているかを理解して、適切な「上」から話を落とすことが必要になる。

この上下関係というのは米国企業では本当に厳しい(もちろんスタートアップみたいなカルチャーだとまた違ったりもするが)。なので、上司が「これをやってみるべきだと思う」などと言ってしまうとそれが馬鹿げた話だとしても部下が淡々と従ってしまったりするし、この場合に責任を取るのは部下ではなく「命令をした上司」だ。上の立場の人が思い付きを話すときには It’s just my idea and don’t have to follow exactly what I’d say, but … のような前をしないと危ないし、前置きをしても結構危ない。気を付けるべし。

また米国人は「権限を持たずに他人の代弁をすること」にも大変気を遣う。日本人だと「多分XXXってことだと思いますよ」などと他人の話を気軽にしたりするが、米国人が話すときには I don’t want to speak on behalf of him, but I just think he might … のように「いや俺は彼の代わりの立ち位置で話すことはしたくないけど、あえて推測として言うならばこういうことじゃないかと思うよ」くらいの前置きをする。

とまれこんなところか。よろしくご査収ください。

 

コンパクトにまとめることを目指したミニマムな旅行用の洗濯セット

Posted 10 months ago by yoosee.
  travel

長期間の出張や旅行をしていると当然ながら着替えが足りなくなるわけで、だいたい4泊くらいが洗濯なしの限度で5泊を超えると洗濯が必要になる。もちろんホテルがランドリー・クリーニングサービスを提供していることは多いが、往々にして大変高く、パンツ1枚に400円くらいとられたりする。これがまたパンツにアイロンがかかって返ってきたりするとうーんとなるわけだけど。

コインランドリーなどがあるところならそちらを使うのもいいが、国によってはコインランドリーはあまり治安のよろしくない場所にあったりするので(つまりは往々にして自宅に洗濯機がない層の住んでいる地域にあるものなので)、使いづらかったりする。

前置きが長くなったが、そんなわけで長期の出張・旅行には洗濯セットを持っていくことが多い。洗濯セットの構成を何度かいじって試行錯誤していたが、今のところこんな感じのセットを持ち歩いている。

旅行用洗濯セット

セットの内容はこんな感じ。

ドライバッグは何に使うんだと思うだろうが、端的にはこの袋に洗剤と洗濯ものを入れて揉み洗いし、袋ごとぎゅっと押し絞って水を抜き、また水を入れてすすぎを数度し、脱水する、というように使う。洗剤を入れて洗う時には無印のシリコン洗濯板を一緒に入れて押し洗いすると汚れが取れやすいので組み合わせて持って行っている。

これはまさにそういう用途の Scrubba Portable Laundry System Wash BagAmazon JP)という商品があるのを見かけて買おうかと思ったが、たまの長期出張に使うには少々値段が結構高かった。レビューを見ていると「普通のドライバッグで代用になるよ」ということで、$10もしないドライバッグが紹介されていたので使っているが、大変役に立っている。これが無いとすすぎと脱水がかなり大変なので、一つ持っていくのはお勧めしたい。

もちろんバッグなのでこの中に他の洗濯セットを入れて持っていくこともできるし、畳めば小さくなるので他のバッグの中に入れて持って行ってもいい。日本でも 2Lのドライバッグ は600円くらいから売っている。個人的には 2L のサイズで十分だと思うが、洗濯の量次第では5Lくらいのものでもいいかもしれない。そこはお好みで。

洗濯してすすぎと脱水が終われば干すわけだが、これも何かしら道具がないとなかなか乾かない。エアコンの吹き出し口のあたりに干しておくのが一番よく乾くので、うまいことその辺りにロープを張ったりハンガーをつるす工夫が必要になる。特に旅行の際の洗濯は下着や靴下など小物が多くなるので、それ用の道具があると便利で、無印のハンガーはサイズ的によい感じだ。

キットに入れているゴム紐は2本がねじってより紐になっているもので、ゴムを張ると撚りの隙間に洗濯ものを挟んで干すことができるので洗濯ばさみが不要なのが便利。この商品はだいぶ前に買ったので見つからないが、似たようなものだとこの 洗濯干し用ゴム紐 あたりだろうか。

洗濯道具自体が場所を取ってしまうとそもそもその分だけ着替えを持っていけばいいじゃないかという話になるので可能な限りコンパクトなセットにしている。まあこだわりがなければ洗濯ひもなどは洗濯ばさみ付きの洗濯ひもの方が安いし使い勝手もいいかもしれない。

このセットですらそれなりには場所を取るので長期出張の時以外は持ち歩かないが、洗剤は1,2個持っていると何かの時に使えるので、洗濯セットとは別に洗顔用品セットの方にも入れてある。転ばぬ先の洗濯用品。

 

そろそろPSVRについて一言書いておくか

Posted 12 months ago by yoosee.
  vr psvr game review

2016年後半に販売されたPSVRをもって「VR元年」とか言っていたのが去年の年末なので「VR2年目」としてそろそろ丸1年が経過しようとしているというややこしい状況なのだけど正直に言ってVRがガンガン発展した一年かといわれると難しい感じであった。

[SFマガジン2016年12月号表紙より](http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013366/)

うちも例に漏れずPlaystation VRPS4 Proと一緒に購入して遊んでいるが、正直に言えば期待ほどじゃなかった。PS4 Pro の方は FF15, ドラクエ11や Horizon zero dawn 、Just Dance などVRではないゲームも遊んでいるので買って無駄だった感がないのは幸い。

個人的なPSVRへの不満はほぼ解像度が足りないに尽きる。他にも操作性の問題などもあるがこれはPSVRそのものよりはゲームによる部分も大きい。ケーブルの取り回しやヘッドセットの装着も面倒だがこれも我慢できないことはない
(なお置き場所も結構困るのでPS4/PSVRスタンドなどを買うのをお勧め)。致命的なのはやはり解像度だ。

PSVRの解像度は1920×1080だが、この手のヘッドセットの性質として片目ごとに半分の横解像度が必要なので実質的な解像度は960x1080ということになり、横解像度がちょっと前のPCモニタより低い。これは別にPSVRが特段劣っているわけではなく、同時期の Ocurus Rift や HTC Vive も解像度 2160×1200 、片目当たりの横解像度が 1080 なので大差ないのである。TVやモニタが 4K で横3840 pixel が普及している現状でこの解像度の低さは辛い。

実際にゲームをプレイすると、この解像度による向き不向きが強く出る。つまり高解像度を要求するような自然の風景などのオープンワールド表現や隣接距離の人物表現などは鮮明さに大きく欠ける。VRに期待する臨場感を実現するには現状のスペックは足りてないのである。

この制約下で楽しめるゲームは何かといいえば、ひとつは「初めからポリゴンやワイヤーフレームで構築された世界」だろう。代表的な名作が Rez Infinite

これはPSVRを買ってよかったと思える名作で、めくるめく仮想空間を浮遊する爽快感というか異世界感というか、現実じゃないところにいる感覚が素晴らしい。特に Area X の浮遊感は格別。また操作もコントローラーに頼らず視点移動で済ませるあたりがまた遊びやすさと没入感をサポートしている。PSVRを買った人なら必ず遊ぶべきゲームと言っていい。

もう一つのカテゴリが「探索先が薄暗いので解像度の低さがごまかしやすい」ゲームで、代表としては Biohazard 7 Resident Evil だろう。

ただこの手の脱出系VRにはゲームデザインとして別の問題が出ており、端的には「そんなに逃げたいならそこの窓を割って逃げればいいじゃん!」という、VRという環境において、現実世界とゲーム的なお約束の間にあるギャップを強く感じてしまうのだ。「鍵がなくてあかないじゃないよ木の引き出しなんて手元のバールでこじ開けろよ」とか、逆に「よくこんな首まで深さがある汚水に躊躇なく立ち入れるな…」みたいなのがいちいち気になりだすとゲームに集中できなくなる。

とは言え暗闇から突然襲われる感覚やゾンビに斧で切りかかられる恐怖感や、ギシギシ音を立てる洋館の地下へ踏み入れていくと後ろから怪しいオヤジに頭をかち割られるとか俺は前世でどんな悪行を積んだんだと愚痴りたくなるくらいの臨場感はやはりVRならではのものだと思う。

オープンワールド系だと例えば The Elder Scrolls V: Skyrim VR なんてものも出ている。

これは最初に書いた通りで解像度の問題が出ていて、プレイ動画を見てもらえばわかるレベルで明らかに描画の粒度が足りないし、また操作がすごく難しい。Skyrim で操作が難しいってどんな地獄だよ。VRとオープンワールドの相性の良さ自体は味わえるし、Skyrim の世界をVRで歩き回れるのは快感ではあるのだが…。

また別の方向性として サマーレッスン:宮本ひかり みたいなものもあるわけだが、これも解像度の問題があると共に、ゲームのつくりとして人物のリアルな描写というのがきちんと作りこまれていないなあという残念感がある。その辺りは将来的には改善されていくのだと信じたいが。

そんなわけでVR元年が明けて2年目となった2017年だったが、圧倒的な飛躍というにはちょっと物足りない1年だった。とはいえVRが世界を変えていくことはどう考えても明らかであり(例えば超高解像度で内部でPCモニタも再現できるくらいのVRがあれば事務仕事であれば物理的なオフィスは不要になるわけである)、2018年のVRさんの活躍に期待していきたい。それはともかくPSVRももう少し良いタイトルが増えると嬉しい…。

 

スマートスピーカーで家電を操作する、Amazon Echo (Alexa) と Google Home の比較付き

Posted 12 months ago by yoosee.
  hue iot alexa smartspeaker review

世間ではAmazonとGoogleが大人げないやり取りをしている様子だが、うちにでは Amazon Echo Dot (Alexa) と Google Home mini が仲良く?並んでいる。個々のレビューは以下参照。

一応 Alexa は英語、Google Home は日本語という使い分けをしているけどまあ、どちらもそれなりに実用性のあるオモチャという感じである。で、こいつらと自宅のインターネットにつながっている家電を繋いで遊んでいるわけだ。今のところインターネット接続機能搭載家電の制御が主で、IR経由での制御は無し。

Amazon Echo Dot and Google Home mini


各アプリでのスマートホームの設定

Alexa Smart Home Google Home Control

Amazon Alexa は Smart Home という名前の連携SDKを持っていて、Smart Home 対応製品 は Alexa アプリから簡単に接続して利用可能にできる。海外では様々な企業が Alexa 対応家電を出しているが、日本で手に入る代表的なものは Phillips Hue だろう。

Google Home も同様に Home Control という機能を持っていて、対象を選べば自宅の Wifi 内をスキャンしてデバイスを追加することができる。そちらのレビューにも書いたが、LAN内をスキャンして対応家電を一括登録してくれる Alexa に対して個別製品を選択して登録する必要がある Google Home は多少煩わしい、とは言えさほどの手間でもないし初回登録時だけの話ではある。

手持ちのスマートホーム家電

Phillips Hue

紳士のたしなみとして Phillips Hue の電球を使っている。Hue は Alexa も Google Home も標準対応したデバイスの筆頭なので、Hue の方で名前を付けておけばそのまま各スマートスピーカーから音声で制御ができる。うちだとダイニングテーブル (Dining) とフロアライト (Floor, Spot) の2計3つを音声コマンドで制御できる。Spot はカラーランプなので、Scene (色合い)の変更も可能で、Scene 名を指定することで色を変えたり、また音楽再生に併せて色を変化させるなどもできてなかなか楽しい。とは言え普段は物理スイッチからON/OFFすることが多いが、この手のリモコンは勝手にどこかに旅に出たりするし、暗い部屋でとりあえず電源を付けたいときに話しかけてON出来るのは便利ではある。

Berkin Wemo

もうひとつは Wemo Smart Plug で、これは単純にコンセントとソケットの間に入れて電源をON/OFFすることができるデバイス。動作としては単純だがそれだけに汎用的でそれなりに使い出がある。うちではこれにサーキュレーターを繋いで、スケジュールでのON/OFFをかけたり、音声でのON/OFFをしている。ソケット側の制御なので風量制御などは出来ないが、それなりに便利。本当はエアコンに連動させたいのだが、後述の通りDAIKINエアコンのインターネット接続の状態を拾えないのが残念なところ。

Chromecast & TV

知る限り Google Home のみだが、Android TV や Chromecast 内蔵、ないし HDMI に挿した Chromecast 経由でCEC対応のTVを操作することができる。Google Home にリンクした Netflix を直接起動して動画再生したり、音量や字幕の操作もできるのはなかなか便利である。うちのディスプレイは Chromecast 内蔵で Netflix や Youtube からのON/起動と操作は出来るのだが、なぜか電源のOFFには対応していないのが残念。またアンテナには繋がっていないので地上波なりの操作は試していない。

ちなみに「OK Google, Netflix で Star Trek を再生して」とお願いして再生されたのは Star Trek リブート一作目だった。それかい。

DAIKINエアコンやその他の繋げられていないデバイス

うちの DAIKIN のエアコンは専用アプリからインターネット経由でも操作できる。さてもしかして対応があるかなとIFTTTを探すとちゃんとDAIKIN Serviceがあり、これは! とリンク先を見てみるとしかしEMEA地域 (Europe, Middle East and Africa) のみの対応だった。なんで日本で対応してくれてないのか。スマホアプリも Out-of-Home Link の仕組みも同じようなので技術的な問題ではなく運用やポリシーの問題なのかと思うが、これが外部連携できると温度計と連動して動作させたり、動作時にサーキュレーターを連動してONする等ができるのに無念である。

照明についてもメインのシーリングライトはインターネット接続されていないので「おやすみ」と言うと照明がすべて消えるという感じの動作が出来てない。幸い赤外線リモコンで動くので、やはりそれ用のデバイスを買うべきかと思うが、インターネット対応しているデバイスがそれなりにある現状からだとなにかに負けた気がする…

なおアプリから操作できるエアコンと言うのは外部連携なしでもそれなりに便利で、動作タイマーを設定して朝晩に自動でON/OFFさせたり、外出先から帰る途中にエアコンをつけたり、あとこれも常としてリモコンが旅に出るのでリモコンを探さずともスマホから操作したりと、利便性は高いのだった。

IFTTT 連携

IFTTT: AlexaIFTTT: Google Assistance があるのでサービス連携も色々と考えられるが、今のところ上記の家電はそもそもネイティブ対応しているのでわざわざ連携を組む必要はない。また商品コンセプトとしては仕方がないのだろうが、IFTTT側からスピーカーを鳴らす Action が存在しないので、あくまでスピーカーに何かを話しかけて他のサービスのトリガーを引く、という使い方しか無いのは、意図は理解できるが残念ではある。まあつまりは「You gotta mail」みたいな機能は今のところ想定外ということである。

スマートホーム向けに Echo Dot と Home mini はどちらがお勧めか

甲乙つけがたいが、今の日本ではどちらもやれることはさほど違いがない(米国だと Alexa の方が対応機器に一日の長がある)。その上で、音楽再生をそれなりにするということを考えるのであれば、外部スピーカーへの出力が容易な Echo Dot が有用だし、対応機器を持っていてテレビ操作を重視したいのであれば Home mini がよさそうだ。まあ、2つ買っても iPhone X の 1/10 程度だと思えば2つ買ってしまうのがいいかもしれない。

スマートホームは現実として便利か

インターネット経由やスマートフォンから家電を操作することがどれくらい便利かと言われると、まあものによるかなという無難な回答になってしまう。今のところ「無いと困る」というものはあまりないが、リモコン操作が基本な家電、つまり照明、テレビ、オーディオ、エアコンであったりは利便性の良さは感じる。音声入力ならリモコンを探すひと手間が不要で、その場から動く必要もない。

特に音楽再生に関しては再生の指定が音声でも割と問題なくできるので、特にサブスクリプション型音楽サービスなどとの相性が良い。実際うちの幼児でも再生している程度には簡単だ。季節に応じて「Alexa, Play Christmas song」など指定すると簡単にそれっぽい雰囲気の音楽を流せるのも生活に潤いが出る。

またスケジュールタスクを設定したい家電、つまりは冷暖房器具なども結構便利で、季節に合わせて朝や夜の決まった時間にエアコンのON/OFFなどを設定しておける。まあこれは温度・湿度・汚染・CO2・在不在センサー類と組み合わせて空調管理を完全に自動化するという夢の領域があるわけだが、そこまでやるなら家の空調を丸ごと制御できるものにしたいような気がしてしまう沼でもある。米国だと元が全館空調なのでセンサー付きリモコンだけ買えば大体事足りるのだが。

逆に言えば上に挙げた家電が対応できればひと段落してしまうかもしれない。それ以外の家電だとそもそも人間が物理的にタッチする必要なものが多く、例えば殆どの調理器具は材料を入れたりする必要があるし洗濯機や冷蔵庫をリモートから操作しないといけない状況もあまり思い当たらない。もちろんこの先に冷蔵庫の中身の把握までリモートからできる、なんていうことになればまた利便性は上がると思う。

スマートホームはある意味沼でありその底は深い。なんせ、行き着けば家や車を買うことになりかねないわけだからして。

 

Google Home mini を買ったので雑レビュー

Posted about 1 year ago by yoosee.
  iot google smartspeaker review

Google Home mini を買ったのでざっとしたレビュー。なおビックカメラで定価 6,480円で買った直後にコジマが半額で売っていることを知らされてダメージを受けているところ。まあまだしも mini なので差額は3000円程度だけど…

Google Home mini

Google Home mini の見た目はミニマムデザインのお手本という感じで、マットな質感のチャコールのドーム型スピーカーに音声反応時に4つのドットがインジケーターとして光るという、どの部屋に置いても違和感がなさそうにうまくまとめたものになっていて、よくできていると思う。比べると Echo Dot はちょっとプラスチックでブルー発光なチープ未来という感じがしないでもない。

セットアップ

Google Home の箱を開けて使い始めるまでの難しさはほとんどなく、Google Home を自宅で電源に繋ぎ、スマホに Google Home App (iPhone版ももちろんある) を入れ、関連付けする Google アカウントを選んでデバイスの登録を行うだけ。

ただ快適に使おうと思うとアカウントのリンクを行う必要がある。例えば「音楽を鳴らして」と話したときにどの音楽サービスで再生するかなどの話だが、こんなの Google Play Music を標準登録しといてくれと思う。うちだとその他に Netflix や Spotify など幾つかのサービス登録をしたが、この辺は個別に「設定」から追加が必要で、ちょっと不親切。スマホにあるサービスは自動でサジェストするくらいして欲しい。

また自宅のインターネット接続家電のコントロールをするならば Home Control も登録する必要がある。この辺り Alexa は Smart Home で追加を選べば勝手にLAN内をスキャンして対応機器を一通り自動登録してくれるのだけど、Google Home は対応サービスを手で選んで登録する必要があり、登録自体は簡単なのだがひと手間分余計な感がある。

音声認識と使い勝手

基本となる音声認識と音声応答だが、音声認識は日本語を結構ちゃんと認識してくれて、聞き間違えられて何度も言いなおすといったストレスは少ない。逆に音声応答の方は、英語の発音は自然に聞こえる一方で、日本語の発音は何というか「ゆっくりしていってね!!!」をほうふつとさせるイントネーションのおかしさがあって微妙に引っかかる。まあこんなのに完璧を求めてリリースが遅れるよりはよいと思うけど、普段使いを目指すなら改善してほしい部分ではある。

Google Home にニュースを聞くとなぜかNHKラジオの最新ニュースが流れる。実用としてはまあこの方がよいのかもしれないし、当然ながらNHKのアナウンサーの方は発音も完璧なんだけど、Google News や Newsstand なりのニュース系サービスを持っているはずの Google がNHKニュース流しちゃうのはなあという残念さは感じる。ワード検索にしても、Alexa もそうだが大抵の場合は Wikipedia の定義を喋ってくれるわけで、まあそうだよなと思いつつもあまり Google ならではという感はしない。

あと Google の問題以前に日本語の問題として、日本語はどうも叙述的というか命令を簡潔に伝える言語構成ではない感があって、日本語でのコマンドというのは話しかける方も難しく感じる。端的には話しかけながら途中で言いよどむことがある。英語での命令は基本的に Do something であって命令 Do が最初に来るので組み立てやすい。とは言えこれは話しかける側の問題であって、Google Home はうまく日本語を解釈してくれる。

なお Twitter でも何度かつぶやいているが、Amazon Echo の “Alexa” という呼びかけに対して “OK Google” や “ねえ Google” というウェイクワードは少々呼びづらい。Apple ですら Siri なわけでここで自社名を連呼させなくてもいいじゃないかと思うし、そもそも OK Google ってシラブル多すぎだろう。Google の技術力であればむしろ 「任意のウェイクワードを設定できる」くらいのことはやって欲しい。

Google Home (mini) は買いか

mini の 6000円という値段を考えればエンジニアのおもちゃとしてはまずまず楽しめると思う。キャンペーン半額などで 3000円なら猶更。IFTTT の連携も当然あるので色々なサービスを Google Home からトリガーすることができるし、独自アプリの作りこみとしての Actions on Google も作るだけなら難しくない。まあ Alexa の Skill も簡単に作れるのでゴミだらけになってるわけだけど、何か作って自己満足するくらいの楽しみ方は出来そう。

非エンジニア向けにどうかと言われると、例えばうちの場合は Echo Dot と Google Home mini が2台同じ部屋にあるが、うちの幼稚園児と小学生が呼びかけて音楽を流したり英語のスペルを教えてもらったりタイマーをかけたりしているので、使うのは問題ないと思う。なお一番よく使うのは音楽なので、音楽サービスを使うかどうかは考慮するのが良さそう。手持ちの mp3 ファイル等がある人は Google Play Music に全部投げ込んで使うとよいのではないかと。

Google Home と Google Home mini のどちらを買うべきか

買おうか迷っている人から何度か聞かれたのが、大きいのと小さいののどちらがいいかという話。両者で機能的な違いはほぼないので、比較ポイントはスピーカーのみになる。mini のスピーカーだが、スマートスピーカーとしての音声応答などであれば問題のない品質と音量だと思うが、音楽を聴いて楽しむには不足を感じる。

Amazon Echo の場合は Echo Dot でも 3.5mm オーディオジャックと Bluetooth A2DP のどちらでも外部スピーカーに音声出力する機能を持っているので、Echo 自体の音質がどうであっても外部スピーカーでの音楽再生ができる。が、Google Home / Home mini には 3.5mm ジャックは無いし、Bluetooth の外部出力も対応していないようだ。Google さんの想定は「Chromecast を Home から操作することができるのでそれを使え」ということらしい。Google Home / mini も Bluetooth 自体は搭載されているので将来的にファムーウェア更新で対応する可能性はあるかもしれない。

というわけで冒頭の質問への回答だが、Google Home で音楽再生を考えるのであれば mini はあまり向かないので Google Home を買うか、もしくは別途 Chromecast を使う前提で mini ということになるのだろう。うちは今のところ音楽再生は Alexa 側だしテレビがChromecast内蔵かつHDMI Audio出力でスピーカー連携しているので mini で困ることはないのだが。