引退して1年経つ今頃だが Ingress の思い出を書き留める

Posted 6 months ago by yoosee.
  ingress

Ingress を 2015年11月に引退してもうすぐ1年が経とうとしているので、忘れないうちに自分の思い出として書き留めておく。基本的に自分語りでまとまりもないが、5年後10年後くらいに自分で読み返すつもりの文章である。実際いま思い返して書いている時点で楽しかったなあという感慨がある。

ベータ版参加と本格開始から引退まで

イングレスに参加したのはベータ時代の2013年12月のこと。とは言え周囲20km内にポータル数個しかない状況で、最寄りのポータルすら1 km以上先、なにをしたらいいのかも分からず、結局数週間も遊ばずにアンインストールした。今思えば Guardian や Seer が取り放題だったわけだし、せめて Lv. 4 まで上げていれば Innovator が取れていたと再開後に後悔したのは言うまでもない。

その後 2014年8月に iPhone 版がリリースされるのにあわせてSNSなどでプレイヤーが目につきだし、そう言えば以前やっていたなと再インストールしたのが本格的な開始になる。2015年8月にLv.16到達。再開からほぼ丁度1年間で、米国地方都市のエージェントとしては頑張ったほうじゃなかろうか。まあ途中で増えたメダルがなければあと2ヶ月はかかっていただろう。

LV16 引退時のAgent Profile Cell #1

Lv.16 到達後も地元のエージェントと一緒にそこそこ活発に活動していたが、数ヶ月後の 11月に GPS 偽造エージェントから 149 days の Guardian を不正に崩されてやる気を失い引退。ローカルセルでのトップエージェントも取ったし Anomaly も参加したりと、プレイしていた1年強の間はかなりの情熱を注いでいたのは間違いない。

Ingress の楽しみ

イングレスにはレベル上げやMU稼ぎと言ったゲーム内の目的以外にも色々な楽しみ方がある。ポケモンGOと較べてもゲーム内でやれることはかなり多く、プレイヤーが色々な目的を持てる上に、そこから派生したゲーム外の楽しみ方が多数あるのが、恐らくポケモンGOに比べてイングレスがとっつきにくいところでもあり、ハマると面白いところでもあった。

新しい場所への探索

UPV, Unique Portal Visited という新規ポータル訪問数を稼ぐゲーム内目的に沿うものだが、そのうちに新しい場所に行くこと自体が楽しくなるのがイングレスのいいところ。住んでいた辺りには Natural Area という散歩道付き自然保護区が散在しており、散歩道の途中にたいてい休憩用のパビリオンや動物の標識などがポータルになっていて、うまい具合に歩いて回れるところが多い。

Green Cay Natural Area Red Reef Park

Ingress を始める前はそんな場所があることすら知らなかったが、Intel Map で見つけて UPV 稼ぎにあちこち回った。こうした場所は車で直接アクセスできないので防御が薄い場所が多く、ぐるりと回ってUPVとUPCを稼ぎつつ多重ポータルを作ってAPとMUを稼ぐというプレイができるので好んで訪れていた。南フロリダは湿地帯なので、湿地の池の上に木の橋を渡して散歩道にしている感じの Natural Area が多く、鳥や小動物も見かけられて散策自体が楽しい。また海の近くの公園にもプレイ中にポータルが生えてきて(うち幾つかは自分の申請だが)、ここも散歩がてら多重ポータル張りに回ったりしていた。

Art Studio Portals

特にお世話になったのは生活圏内からさほど遠くないところにあるアートスタジオで、プレイ後しばらくしてからのことだが駐車場にあるアートのオブジェが狭い範囲に多数ポータルになっていた。ここは徒歩一周10分くらいの範囲で 15Portals / 37Links / 33CFs の多重を 30分強で張れるこの辺りとしてはまたとない恵まれた場所で、何度も通ってAP稼ぎをした。

なおフロリダでのイングレスプレイ最大の敵は太陽である。夏には気温40℃、紫外線強度10+を誇り、ドクターが日焼け止め無しでの直射日光を15分以上浴びることを避けるよう通達を出すくらいの土地である。湿度も常時80%を超え夏のイングレスはまさしく地獄。ただその分、冬でも20℃を割らない地域でもあるので1年中楽しむという点ではメリットでもあった。

Seer 稼ぎの新規ポータル登録

当時でも既に新規ポータルは申請から最短180日以上かかると言われていたが、それでもまだ登録は可能だったので Seer 目当てに結構な数を申請した。街を歩くときに Map を見ながら「このポータル空白地になにか登録できそうなものはないか」と丹念に眺めながら歩くのは意外と楽しく、何度も行ったことがあるダウンタウンの思わぬところに鷹の彫像や面白い街灯やリバティーベルを見つけたり、友達の住んでいるアパートメントの避雷針に魚や鳥の彫像がくっついているのを見つけたりと「あらこんなところに」感覚を味わうのは Ingress での面白さの中でも格別のものだ。結構大きな噴水ですら意識していないと気づかないものである。

Frying Fish Pineapple Lamp Southern Bird

新しいポータルに申請できそうなところを探しながら行ったことがないところを散策するのはUPV稼ぎと並んでイングレスの大きな楽しみだったし、旅行や出張などで新しい街に行った際には必ず数カ所は Portal 申請をして帰っていた。全てが申請を通ったわけではないがカリフォルニアやユタ、テキサス、ワシントンDCあたりにポータルを生やしたし、ディズニーワールドやカリブ海離島の観光地にも幾つか生やすことが出来て、自分の名前がそこに残っていると思うと嬉しい。

最終的には100程度生えて採用率は40%程度。度が行き過ぎて、車で運転中に「あれこんなところに空を眺めるオッサンの彫像なんてあったかな。Portal としては登録されてないしあわよくば…」と思ってよく見てみると電柱作業を下から支持している生のオッサンだったりとか、しょうもない体験もしたりしている。

ミッション作成が開放されてからは自分でも4つほどミッションを作った。今見てみるとそこそこの人数にプレイしてもらえたようだ。旅行先でもお土産ポータルキーと併せて2,3個のミッションをこなすようになったのも覚えている。

コミュニティと友達とアノマリー

地方のイングレスエージェント人口は少ない。アクティブにプレイしているエージェントは多いときでも 20km四方で ENL/RES ともに2,3人程度だったと思う。1年間ほぼ毎日のようにプレイしていて現地で偶然エージェントに出会ったのは20回は超えないだろう。とは言え Hangout や GroupMe や Slack には地域チャットチャネルが出来ていて、私もそれに参加していた。

ちょうど Shonin Anomaly が Orlando であったので車で3時間かけて参加したりもした。知らない人同士でも数時間も一緒に戦うと仲良くなるもので、Anomaly は大変面白かった。ENLが勝ったし。地元で First Saturday を開催したこともあり、多少お手伝いさせてもらったし、Flash Farm + Beer みたいな突発イベントもたまにだが参加した。年齢層的には 30-40代くらいが中心だったと思う。ローカルで仲良かったのは結構なオッサン集団だったけど、イベントだと女性も 3,4割くらいはいたんじゃないだろうか。なかには子連れで来ている人もいて、FS でレベル上げを手伝ったりもした。

Ingress Shonin

なお私は活動地域ではそれなりに名が売れてしまっていたようで、Agent 名を見せると「ああお前が yoosee か!」とか言われることが多かった。別にそれで問題になったことはないが、最後の Guardian 崩しはその辺が原因だった雰囲気ではある。とは言え自ファクションよりも対抗ファクションの活発な Agent がいないとゲームが成り立たないので、引退時に惜しんでくれたのは RES の人も多かった。

Swag

Ingress は今でこそ Anomaly 公式販売などがあるが2015年末位までは公式物販が殆ど無くて、その分わりと皆が好き勝手に Swag (グッズ) を作っていた。たいして高いものでもないので、ingress - EtsyIngress Swag Addicts - Google+ を眺めて物欲をそそられては幾つか注文したりしていた。なかでもやはりエージェント名・セル名入りのバッジは有志の作成に乗って作ったのだが届いたときは嬉しかったものである。

Ingress Swags

ピンズは1つ1つが数ドル程度と安いのでそこそこ買っていた。Enlightened ファクションのものや A16 到達、Niantic の限定ピンズも買ったし、FS の際に買ったやつもある。Anomaly のものは Persepolis まで。なおハート型のやつは Ingress ではなく Tumblr のもの。

Ingress Swags Ingress Swag Pins


米国地方都市でのイングレスの難易度と楽しみ方

田舎の Ingress プレイのなにが難しいかといえば、なんといっても Level 8 Portal の希少さだ。活発なエージェントが少ない土地では同じファクションが 8人集まるなどはそうそう無く、ポータルのレベルは高くて Lv. 6 程度まで。いきおい X8 や R8 が入手しにくくなるので、なおさら P8 ができにくい。

Portal 自体はプレイ時期にも新しいのが生えてきてくれたのでそこそこあったのは幸いだった。もちろん東京ほど「どこにいってもある」わけでは全くなく、アートスクールや美術館周辺、ダウンタウンのストリートアート、公園や Natural Area など10から20程度のポータルが集中した場所を車で回ってプレイするのが地方の一般的なスタイルだ。知り合いのエージェントには毎日自転車で何十キロも回っていた剛の者もいたようだが。

またこれくらいの田舎だと 20km 圏内で活発に活動しているエージェントは自分とRESの某AGの2人だけなんて状況もままあって、示し合わせて協力プレイをするまでもなく、暗黙のうちにシールドを入れずに多重ポータルを組むと入れ替わりに相手が破壊と構築をするのを繰り返す、なんてプレイもある。むしろそうしたエージェントが活動してくれないと、Portal 15 箇所で組んだシールド無しの多重CFが72時間手付かずで放置されるなど、これ以上なにもできない状態になるのが一番辛い。最悪自分でポータル反転させたこともある。

なおプレイ期間中に東京出張したときはあまりのポータルの多さと変化の早さに大変驚愕した。米国の大都市幾つかでもプレイしたがそれに比べてもあれ、本当に東京は別のゲームだと思う。

大きなCF張り

逆に田舎故に可能なプレイのひとつはソロでの大CF張りだろう。陸上でも 1辺 10 km程度のCFならば張るのはさほど困難ではない。しかし当然ながらこのためにはブロックしている link を切断しつつ車でぐるぐると、トータル 100 km 以上のドライブという地球に優しくないガソリンの使い方をするわけで、しかもあちこちで止まったりなんだりすると燃費もよろしく無く、かつ場所によっては駐車して作業するために数ドルの駐車場代を払うなどもしていて、クラスタ1位を取った週のガソリン消費量は平均のほぼ4倍を超えるなど結構な財政負担を強いた。Ingress は無課金だったけどガソリンと駐車場には結構投資したと思う…

CF張り

ソロプレイでのCF張りも楽しいのだが、ローカルAGと協力してのCF張りというのもやった。とは言え個人でも出来るくらいの話なので協力プレイと言っても気軽なもので、「今日の午後中にここからここへリンク張れる人いない?」「1時間以内くらいにこのリンクを切ってくれる人募集」だのとローカルのGroupMeで相談しながら割と非同期に作業してもそこそこ大きなCFが張れる。最大だと一辺 50kmくらいのものは張れた記憶がある。悲しいのは人口密度の都合でどれだけ大きなCFを作ってもたかが知れたMUしか稼げないことだったが。フロリダ半島の南端を囲む一辺 200km 超の大規模CFにも一度参加したが、間のリンクを切る程度の手伝いだったので個人的な達成感はほどほど。

Guardian

最終的にプレイを辞めるきっかけになった Guardian だが、アクセスの悪いところにあるポータルを狙って道なき道の奥へと進むのもこれがなかなかに楽しい。

入場有料な日本庭園の更に最奥にあるトレイルを30分も歩いた終点付近にあるポータル、位置情報が間違って登録されたのか公園の周りのカナル縁の作業道(立入禁止ではない)の端にあったポータル、ボートで行かないとたどり着けないカナル内の離島公園のそのまた端にあるポータル、Intel Map で行きづらそうな場所を見つけてはトライしたものである。

1時間かけて確保したポータルをその2時間後には知っているエージェントに壊されたりして、いやお前どこで見てたんだよとCommで突っ込んだりと、必ずしも悪い関係ばかりでもなかった。もちろん翌日には再度確保に行ったのだが。

実際90日を超えるのは簡単だったのだけど、なぜか 120日を超えたあたりから執拗に攻撃を受けるようになり、140日くらいで何度か潰えた。どうもローカルではそこそこ目立つエージェント名だったこともあり、RESの知人に聞くとローカルチャットで名指しでポータル潰しをされたりしていたようである。なんだかなあ。

Guardian Diffence

最終的には GPS 位置偽装を使ったあからさまな Spoofing Account (なんせこいつ Verified ですらないのに百キロのLinkを張っていたりした)から 149 days の離島ポータルを潰され、Niantic が全く対応をしなかったこともあってゲームの不公平さに馬鹿馬鹿しくなり引退したのであった。流石にいつでも不正手段でゲームをひっくり返されると分かっていたら楽しむも何もない。

Ingress 引退後

そんなわけで約1年と数ヶ月の熱狂の後に引退したわけだけど、引退を決めたときの残念さと喪失感と開放感はあれはあれでなんとも言い難いものだった。端的には「時間ってこんなにあったのか」なのだけど、本気の時期は昼休みにエナジーバーをかじって1時間まるまる活動していたりしたのでさもありなん。ただ Sojourner を止めたときは「これで週末に無理して Portal Hack のためだけに出掛けなくて済む」という開放感が大きくて、あれはやめて正解だったと思う。

といいつつ今はポケGOをやっているのだから因果から逃れられたわけではなさそうなのだけど、イングレス時代に比べたらぬるプレイもいいところなので、やはり情熱のかかり方が違うなとは思うのだった。

 

Galaxy S7 で使える Fast Wireless Charge の素晴らしさを是非伝えたい

Posted 7 months ago by yoosee.
  s7e android

しばらく前から使っている Galaxy S7 edge には標準でワイヤレス充電 (Qi互換) が搭載されているのが大きなメリットだが、加えて Samsung 独自の規格ではあるものの Qi よりも高速なワイヤレス充電 (Fast Wireless Charge) にも対応している。Qi 充電台は以前から持っていたのだが折角なので新しくそれ対応のものを買ってみた。結論から言えば大変素晴らしい。人類はさっさと有線充電などという苦行から開放されるべきとの思いを新たにした。

Seneo Fast Wireless Charger QI Charging Stand Quick Charge 3.0, Archeer 18W USB Wall Charger

買ったのは Seneo Fast Wireless Charger QI Charging Stand という斜めに立てかけが出来るスタンドモデル。2コイルで縦置き横置きどちらでも安定して充電できる。充電スタンドにはAC/USBアダプタが付いておらず、また高速ワイヤレス充電には Quick Charge 2.0 ないし 3.0 のACアダプタが必要なので Quick Charge 3.0, Archeer 18W USB Wall Charger をあわせて買った。2つで $33 なのでさほど高くない。

実際の充電速度を比べるに、通常の Qi 15-18% / hour くらいの充電レートなのが、これだと 25 - 30% / hour くらい出る。
S7 edge のバッテリー容量は 3,600mAh なので、大体 1,000mAh / hour くらいの充電速度だろうか。Qi 最大の欠点は充電速度の遅さで、アプリの CPU 稼働量によっては充電が殆ど進まず、下手すると充電しているのに電池が減るくらいの事も起こる。対してこの Fast Wireless Charge ではそういうストレスはなく、置けば期待通りの速度で充電される。ストレスフリーで全くもって素晴らしい。

願わくばさっさと将来のフラグシップ系Androidスマホには全てこの Fast Wireless Charge ないし同等の高速ワイヤレス充電を標準化して搭載して欲しい。ケーブルを指して充電だなんて言う前時代的なことから人類は一刻も早く開放されるべきだ。「ケーブルをどちら向きでも挿せます!」とか自慢気に言ってる場合じゃないんだよ。ケーブルで充電なんてさっさと脱するべきなんだよ。Google Pixel がワイヤレス充電に対応しなかったのは心底遺憾である。

というわけで余談だが。iPhone 7 もイヤホン端子を無くすよりも充電をワイヤレスにする方が先ではないのか。Samsung がそこそこ薄い 7.7 mm 筐体に Qi 互換で更に高速な Quick Wireless Charge を載せてきているのに、 Apple にはそれを後回しにヘッドホン端子廃止とかいう割とどうでもいいものをアピールするのはどうなんだろう。あれ別に今まででも Bluetooth Headphone で同じこと出来ていたわけで、端子を廃するというユーザビリティへのチャレンジ以外に特段メリットがないよね。接続や切り替えのユーザーエクスペリエンスは Bluetooth よりも良いらしいけど、その代わりに好きなヘッドセットを選ぶという自由が失われているわけだし。さっさともっと肝心な Lightening をワイヤレス化したらいいのに。

 

Pebble Time Round で使っているミラネーゼループ腕時計バンドのレビュー

Posted 7 months ago by yoosee.
  pebble

Pebble Time Round は時計無精の自分としては大変珍しくほぼ毎日付けているが、それに大きく寄与しているのがミラネーゼループのマグネティックバンド。使っているのは Wearable4U Pebble Time Round Milanese Magnetic Loop Watch Band 20 mm (Black) というやつで $23.99 と値段もお手頃。

これなにが素晴らしいって留め金部分が限りなく薄くてフラットなこと。

Wearable4U Pebble Time Round Milanese Magnetic Loop Replacement Watch Band Strap for Pebble Time Round 20 mm (Black)

個人的な話になるが日常的に腕時計を付けていなかった最大の理由が、キーボードを打つ時に時計バンドの留め金部分が手首と机の間で自己主張してくれて気になってしょうがないからだった。1日のかなりの時間キーボードを打つ身としては、気になっていちいち外すのも毎度邪魔くさいので、結果として腕時計自体を普段はあまりつけなかった。旅行や出張のときくらいだろうか。

このバンドは留め金部分が平たいマグネットで、バンド自体も薄いため、一番厚くなるところでも 4 mm 以下。かつ形状がまっ平らなので、普通の腕時計バンドに比べたら手首下の当たり具合というのだろうか、気になる度合いが大変少ない。

それでも長時間キーボードを打ち続ける際には邪魔に感じることもあるが、まあ1日に1度程度なら外すのもそこまで億劫でもないし、Pebble を充電するいい機会でもある。

標準の革バンドに比べると多少の重みを感じるもののさほどではないし、5月に買ってほぼ毎日つけているが特に錆びたりなんだりという問題もない。ステンレスメッシュのバンドを磁力で固定する形だが、結構強力な磁石なので意図せず外れる事もないし、付け外しも最初は多少癖を感じるものの、慣れれば簡単。これの片側はU字ループになっているが、留め金が引っかかるのでループから外れるということはない。

確か twitter で @miyagawa さんが買ってたのを見て真似させてもらったんだが、よい買い物であった。

日本のアマゾンでも Pinhen MOTO 360 時計バンド マグネットクラスプ ステンレス ウォッチ 交換ベルト バネ棒 20mm として売っているものの商品写真がまるっきり同じなので、保証の限りではないが多分同じOEMの商品ではないかと思う。

ちなみに Pebble Time Round 自体は使いはじめて半年程度がたった今も以前レビューに書いた スタンスと変わらず、「時計」「通知」「ヘルスメーター(歩数計)」が軽快に使えるので日常使いのスマートウォッチとしては全く満足している。時計のフェイスを自分で書いて使えるのも意外と遊びとして楽しく、十二分に元を取った感はある。Time Round の新モデルが出たらどうしようというくらいが今の悩みだけど、買っちゃうかもなあ。

 

英語での数の数え方

Posted 7 months ago by yoosee.
  english

数字の数え方は日本でも中学英語で習うものではあるが、実際に口語で発音する場合には学校のそれとは結構違う流儀があって戸惑うことがある。以下は日常での数の数え方をまとめてみたものだが、話す分にはもちろんこうしたやり方に従わなくても通じれば問題ない。ただ逆に聞き取る際にはこうした話し方をされることを覚えておくと戸惑わずに済む。

numbers

なお以下は個人的な経験則から書いているので英語としての普遍性などは担保しない。一応米国で8年以上仕事と私生活で英語を使っているのでさほど外してはいないとは思うが、ツッコミは歓迎。

数字の数え方

4桁までの数字

基本的な考え方は以下。 Lazy な方向に全力で向いている感がアメリカ人らしい。

  • 4桁までは2桁で区切る。thousand や hundred は長くて面倒なので極力使わない
  • 0 はゼロとは呼ばず、0 がないと意味が取れない場合は仕方なく thousand や hundred を使う

例えば 1,015 は One thousand fifteen と読んでも当然通じるが、Ten fifteen と 2桁で区切って発音する事が多い。3桁の場合も同様で、hundred はあまり使わず、123 は one twenty three のように最初の1桁と後ろの2桁に区切って数える。

3001 や 203 など2桁で区切った上の桁がゼロの場合は three thousands one や two hundreds three などになるが、3011 など 2桁で区切っても通じる際には Thirty eleven などのように呼ぶ。アメリカ人はゼロの概念を解しない、わけではないが、ゼロという表現を使うことは少ない。

5桁以上の数字

1ドルが100円前後相当であり、インチとフィートなど桁が一定上がると呼称が変わる単位系を使っている米国では、5桁以上の数字を日常使うことはさほど多くない。5桁以上でも「2桁で区切る」ルールは可能な限り適用されるが、例えば 12,345 は twelve thousands three hundred forty five のように thousand の桁で一度分解される。123,456 になると one twenty three thousands four hundreds fifty six とする場合と、one hundred …(以下同文) と最初の桁の hundred もちゃんと言う場合に流儀が別れる気がする。好みの問題だろう。

また 5桁以上の数字ではそもそも4桁以下を無視してしまうことも多い。123,456 を about one twenty three thousands で終わらせてしまったり、Million の桁になると 11.4 million のように million を基準に少数点を使ってしまうパターンも多い。なおこうした場合の小数点はあまり省略されず、eleven point four million のように発音される。

なお 1,000 を k (kilo, ケー) で表現して例えば 20000 を 20k - Twenty k と呼んだりするのは IT 系では概ね通じるし一般の人も理解できる人はそれなりに多いが、万民向けではないので注意は必要。

小数点

小数点は特に発音せずに一拍置く場合と、明に発音する場合があり、発音する場合は point と呼ぶ。感覚的には数値の議論では発音することが多いが、値段をドルを言う時などは発音しないことが多いように思う。発音しない場合、例えば 19.99 は Nineteen, ninety nine のように小数点のところで0.5秒ほど溜めてから小数点以下を発音していく。

小数点を明に呼ぶ場合は point を使うことが多いので、例えば 23.4 は twenty three point four のように呼ばれる。バージョン番号などでは dot を使うこともあり、v 2.3.8 は version two dot three dot eight のように呼ばれる。

小数点以下については 2桁で区切れる場合は2桁での数字の呼び方をする(特にドルの小数点以下のセント部分)が、桁数が多い場合には例えば 9.0246 はそのまま Nine, zero two four six のように呼ぶ。こうした場合は 0 を zero と呼ぶ事が多いが、o (オー) で呼ぶ人も少なくない。

個別ケースでの数字の呼び方

部屋番号など

四桁の部屋番号であれば普通に2桁に区切って 1234 号室 は twelve - thirty four と呼ぶか、もしくは単純に one two three four と呼ぶ。またこういう場合のゼロは オー と呼ぶことが多いので、例えば 102 は one o two と呼んだりする。

西暦

西暦も基本的には2桁区切り。1995 は Nineteen ninety five 。例外として 200X 年代は Two thousand X の用に呼ぶ。その流れか、現在の 201X 年代も Two thousand sixteen などのように呼ぶ人もいるが、Twenty sixteen の方が短くて楽なのでそっちを使うことを勧めたい。

日付

日付の呼び方は国によってかなり流儀が違い、米国と欧州では異なるし欧州内でも異なるので詳しくは locale のリソースでも眺めるのがいいと思うが、取り敢えず米国では month date, year が普通なので例えば September 9th, 2016 のようになる。サインに書く日付などでは Sep 9, 2016 と書いたり 9 / 09 / 16 のように書いたりといくつか流儀があるが、month date year の順番は概ね変わらない。

時間

時間、時計の読み方は2桁で区切る原則そのもので特別な話はない。例えば 3:37 pm であれば Three thirty seven pm である。o'clock を付けることは少ない。面倒なので。注意点としては、米国人はゼロの概念を解しないので、0 - zero 時という言い方はせず、朝でも昼でも 12 - twelve であるということくらい。また殆どの人は24時間制ではなく12時間制を使うので、23 - twenty three ではなく 11 (pm) - eleven (pm) を使う。

Check (小切手)

Check では数字とともにその数字の英単語記載を併記するが、この場合は2桁区切りなどはせずに thousand や hundred をフルに使って書くのが普通。セント部分は … and 0/00 のように書く。

数に関する豆知識

ドル

米国では 1 ドルのことを buck (バック) と呼ぶことがある。語源は19世紀の開拓者時代に物々交換に使われた buckskin (鹿革) らしいのだがさておき、CM などで “It’s only for nine bucks!” などと使われる。

電話番号

広告などで米国の電話番号を聞くと 800-GET-BACK などのようになぜか突然途中から電話番号が英単語にすり替わることがある。これ、米国の電話ではプッシュボタンの各数字の横にアルファベットが割当てられていて、例えば 2 の隣には ABC とあるので、そのアルファベットが書かれた数字を押せ、という意味。先ほどの GET-BACK だと 438-2225 となる。

アルファベットではなく数字で呼ぶ際は部屋番号のように個別の数字で呼ぶが、800 は eight hundred と呼ぶので、上記の番号であれば Eight hundred - four three eight - two two two five のように呼ぶ。888 は eight eight eight と呼ぶことが多い。なお 800 や 888 で始まる電話番号は米国のフリーダイヤル。

 

攻めのITを成功させるためには「経営者の確信」が必要不可欠

Posted 8 months ago by yoosee.
  uscompany business it

「攻めのIT」という単語を見かける。既存業務をITに置き換えるなどで効率化をはかるのみでなく、ITを軸として売上や開発・競争力などを強化していくことを「攻め」と呼んでいるようだ。

IT


米国では既に多くの企業が ERP や CRM などを始めとした IT システムの大規模な導入を行っており、日本よりも IT への投資が積極的であり、その分野も「攻め」に重点が置かれていると言われる。この違いはどこから来るのだろうか。

攻めのIT導入に必要な「経営陣の確信」

まず大きく違うのは IT への期待値だろう。米国では「ITが企業を変革すること」に疑問がない。周囲の企業が成功しており、その手段が確立しているのだから、それを導入することで成果が得られることについては、米国経営者にとっては特に疑問を抱く必要もない単なる事実であり、単に予算とやり方の問題である。日本企業とそのマーケットには未だそれがない。ないから確信を持ってITへの投資を決断できない。鶏と卵だ。

大規模なITの導入というのは実のところ「プロセス」「プラクティス」の導入と同義だ。業務プロセスを場合によっては根本から変革し、業界で先行している「うまくいくはずのやり方」に強制的に合わせさせるのがIT導入の意味である。つまりITを業務プロセスに合わせるのではなく、逆に業務プロセスをITにあわせて再構築するのだ。例えば「ITIL・ITSM準拠のITツールを導入する」ことで業務プロセスそのものをそうした業界のベストプラクティスに合わせてしまう。プロセスが主眼であり、ITはむしろ支援と強制力である。

つまりITの導入というのは得てして既存プロセスの破壊になる。それが故に、社内の反発は大きく、コストも決して無視できず、また現在動いているものを大きくいじるのだから業務が破綻しかねないリスクもある。まして日本企業のように、各担当部門が個別に最大限「努力」してしまう文化では、プロセスの破壊は努力の否定に見えかねず、反発は巨大なものになりうる。

これを乗り越えてITシステムを導入させるには、どうしても導入を先導する経営者が揺るぎない確信を持っていないといけない。予算をつけ、社内政治を整理し、反発する現場に導入を受け入れさせる事を「当然必要なこと」として自己正当化できている必要がある。

米国経営者の立ち位置とIT改革の容易さ

米国の経営層は基本的に「経営職(Executive)」という職種である。彼らは会社経営という分野の専門職であり、その方面の専門スキルを持って経営職ポジションに転職し、経営という業務を遂行する。キャリアパスの回で少し書いたように「スキルレベルを上げてクラスチェンジ」ルールは幹部についても同様で、米国企業の幹部、VP 以上や CxO 職は言うならば「企業経営 Lv.3」や「組織運営 Lv.4」などの経営スキル、加えて CIO などの専門経営職は「IT戦略 Lv.3」「ITシステム導入 Lv.2」などの分野専門スキルを持っている。

米国でこうした経営層が新たに雇われた場合になにを期待されているか。例えばよくある例では「既存の問題によって前の幹部が解雇された。新しい人にはそれを解決して欲しい」ので、早々に新しいアクションが求められる。実際こちらの幹部は採用されるとまず前任者の否定から始めることが多い。「あいつのやり方じゃダメだ。俺が正しいやり方を見せてやる」というやつである。

給与の高い彼らは、幹部として雇われてから比較的短期に目に見える成果を上げる必要があり、またその対象も事業部門なり全社なりと広い。何もないところから手っ取り早く何かしらの成果を出す方法がそこらにたくさん転がっているわけでもなく、ゼロから全てを作り上げる時間もコストもない中で、多くのプロ経営者が定石として使うのがITシステムの更新なのだ。

例えば ITIL であったり ERP であったりという業界のベストプラクティスと関連したものは「既存の問題の認識とその解決」がテンプレートとなったものだ。導入手法もある程度確立しており、世間に事例も多く、周囲にも説明がしやすい。特に CIO などは「前職で○○システムを導入することで業務プロセスを改革しコストをX%カット、○○の期間をXX日短縮」のような話が彼らの履歴書に記載される。またそうした定石は、懇意にしている特定のITソリューション導入会社と組んで行うことも多いため、それも含めて手札にできる。そんなわけで米国の会社では「ITシステムによるビジネスプロセス改革」が銀の弾丸として頻繁に持ち込まれるのである。

日本企業でのITシステム導入の難しさ

そもそもの「社内IT」という仕事自体が政治の固まりみたいなものである。というのもITは本質的に社内の業務プロセスをサポートするものであるが故に、その変更は必ず社内の何処かの部署に業務の変更をもたらすわけで、当然ながら変化への反発と逆に推進したい側の意向がぶつかる社内政治の戦場と化すわけだ。

特に日本企業の現場は与えられた状況に我慢し、その条件下で最大限の努力と局所最適化を行ってしまっていることが多く、全体効率のためにプロセスを変更すると言われても「俺達の努力を否定するのか」という感情論・政治論になりやすい。それは米国ですらそうで、ITマネージャーに「政治的にスタッフを守る」「ITチームの正しさをきちんと裏打ちする」役割が求められるという事実が逆説的にそれを裏付ける。

米国の場合はそれでも基本的にはトップダウン組織であることが多いので、CEOやCIO といった経営トップがスポンサーになって導入自体は決断されるし、それに乗れない人は最終的には解雇されることもあるので、力ずくでも意思決定はされる。

一方の日本企業では人事の都合上、外部から明示的にプロを雇える米国と違って経営陣に必ずしもITのプロがいるわけでもなく、それ故の問題としてまず経営陣の理解を得るのに果てしない説明を要し、経営層のスポンサーを得てもトップダウンが弱いため各部を説得して社内合意を得ることにものすごいレベルの政治力が必要になり、その上で導入時には半端なく強い現場をどう説得して進めるかという超人レベルの精神力が必要になる。

人間、周りから強く否定されるような話はどうしたって進めにくいものだし、往々にして妥協案を出したくなるものだ。しかしITシステムの導入目的が既存プロセスの改革であり、そのプロセスはITシステムが規定している場合、そこで妥協してしまうと業務プロセスは改善されず、ITシステムは膨大なカスタマイズを抱えることになる。この辺が日本でIT導入がうまく進みにくい原因のひとつだと思う。

ここを押し切るには、推進する幹部自身がIT導入の正しさを確信している必要がある。そしてその確信は多くの場合、プロとしての膨大な専門知識と過去の成功が支える。組織構造的にどちらも得るのが難しく、現場の反発もより大きい日本企業の経営者がIT導入を確信して進めるのが難しい所以ではなかろうか。