日常持ち歩くという観点からツールの形状を考えた時に、クレジットカードの形状にして財布に入れておくことを考えるのはひとつのジャンルとして存在していて、いろいろな種類のツールがある。その中でもちょっと代わった使い切りのサバイバルツールが READYMAN Wilderness Survival Card だ。今だと新しいバージョン 2.0 だが、基本的な内容は同じのようだ。
厚みはごく薄くて 0.5 mm 程度、財布の中にも簡単に入れておける。むしろ薄すぎるので折れたり曲がったりしないような注意は必要かもしれない。とは言え取り外した後のツールは硬質なステンレスで、そこそこ実用的な強度はありそうだ。
サバイバルカードと言う名前だけあって野生でのサバイバル向けの道具がカードに埋め込まれているが、傾向としては食料調達に使う道具が多い。サイズは小さいがノコギリや、実際に役立ちそうな普通の針と釣り針、矢じり、また木の先につけて槍を作る槍先などもついている。他のツール類は普通ナイフや栓抜きやナット回しなどであって狩り用の道具は少ないので、これを持ち歩いても機能的には他のツールとあまり重複しない。
このツールを実際に木の枝や棒に取り付けて矢や槍として使えるかを試している動画もあって、ちゃんとセットアップすればそれなりに使えそうである。まあ、もちろん、普段の生活でこんな道具が必要になることはほぼ無いのだろうが、まあそこはロマンというものである。
なおこの READYMAN というメーカーは他にも何種類かこうした薄いスチールカードのツールを作っている。
Survival Card – Readyman Store
例えば Hostage Escape Card は鍵開け用のピックや金属ノコギリが組み込まれたカードだが、実はこちらのほうが都市部でのサバイバルとしてはまだ役に立つ機会があるかもしれない。そんな機会には見舞われたくないものだが。なおこちらも実際に試してみたという動画もある。
そもそも現代日本ではこんな狩猟道具やピッキング道具を財布に入れて持ち歩くのはあまりお勧めは出来ないというか、警官に見つかれば軽犯罪法に問われそうなツールではあるが、とは言えこんなものを財布に入れているとは誰も気づかないだろうなあというツールでもある。ああロマン。