EDC のひとつのジャンルにLEDライトがある。20年前であれば懐中電灯と言えばマグライト一強だったが、今は様々なメーカーが群雄割拠している。特にここ2,3年はCREEやNICHIAのLEDモジュールが一般化したからか新しいメーカーの参入が著しい。
私も例に違わず単3・単4電池のLEDライトをいくつか買っているが、ちょっと毛色が違うものを見つけたので一つ購入した。Nitecore TIP RED 360 Lumens USB Rechargeable Keychain Flashlight というモデル。これも例に違わずLEDはCREE XP-G2 S3という高輝度ユニットが採用されている。値段は $30 程度だったが、日本のアマゾンでも3500円程度で売っている。
これは乾電池式ではなく充電式で、USB Micro ケーブルで充電ができる。電池は500mAhのリチウムイオン充電池。サイズは 60.8 x 24.5 x 13.8 mm とキーチェインに付けられる程度のサイズ、重さも23.5gと、見た目よりもかなり軽い。その他のスペックはこんな感じ。
Turboモードが360ルーメンと、このサイズのライトにしては相当に明るい。部屋の天井に向けると全体が明るくよく見えるくらいの輝度がある。また Ultralow モードだと1ルーメンで46時間と、長時間の利用が可能になる。1ルーメンと言われると使い物になるのかと思うが、例えばスマホの画面を白にして照らすのに比べても明るいくらいになるので、それなりに実用性がある。
本体はアルミ製で軽いわりにしっかりした作りだ。ボタンのクリックも安定感がある。防塵防水がIP54なので水没に耐えうるかは微妙だが、雨に濡れる程度なら問題なく使えるクラス。耐衝撃もあるので普段使い用に持ち歩いてもさほど壊れる心配はしなくてよさそうだ。充電口には特にカバーなどはついていないので、充電時は水気をきるくらいはしたほうが良さそう。
ボタンは電源のON/OFFと輝度調整の2つがあり、電源OFF時に輝度調整ボタンを押すと電池の残容量が点滅でざっくり分かる。輝度は電源ON/OFF時にも基本的にメモリされるし、電源ボタンと輝度ボタンそれぞれの長押しで Ultralow モードと Turbo モードをダイレクトに起動できるなど、使い勝手も考慮されている。
軽くて小さくそこそこ頑丈、USB Micro ケーブルで充電が可能で、最大360ルーメン30分の高輝度と最長1ルーメンで46時間の持続時間など、普段使いのLEDライトとしてはかなりよくまとまっている。しばらく持ち歩いて使ってみたい。