Pokémon GO の基本テクニックまとめ

Posted about 8 years ago by yoosee.
  pokemongo

ポケモンGOはゲーム中の解説が意外と不親切なので、プレイしているだけだと気づきにくいことや幾つかの検証記事の内容を以下にまとめておく。これからプレイする人の参考になれば幸い。

ピカチュウ


野生ポケモンの捕獲

  • 野生のポケモンはIngressでいうXMが多い場所に多く発生する。概ねこれは「人がたくさんいるところ」と同義。ポケストップ(ポータル)の周りにも多い。
  • リングの色はポケモンの敵対度・捕獲しやすさを示す。緑→黄→オレンジ→赤 の順で難易度が上がる。CP が高い・敵対度が高いポケモンほど捕獲の難易度が高い。
  • ボールをロングタップしていると色のついたリングが拡大縮小を繰り返す。リングが大きい時に枠内に投げると Nice や Great, Excellent の出る確率が上がる?
  • ロングタップの状態で指をくるくる回るようになぞるとボールに回転をかけられる。
  • ポケモンに遭遇した直後のポケボールを投げ始められる瞬間にスワイプしてボールを投げると簡単に Nice ヒットさせやすい。また画面左端をスワイプしたり、別の指で筐体の右側を支持に使いながらスワイプしたりと幾つかテクニックがある。
  • レベルが上がるとCPの高いポケモンが出現しやすくなり、またCPの高いポケモンを捕獲しやすくなる。
  • 特定レベルでアンロックされる上級ボール(レベル12と20で開放)は捕獲が成功しやすい。またズリの実を使うことで敵対度を下げて捕獲しやすくできる。
  • ボールを投げると1回毎に捕獲成功率が上がり、ボールを当てた際にのみポケモン逃亡イベントが確率発生する。つまりボールを当てずにボールを投げ捨てることを複数回すると次に当てた時の捕獲率を安全に上げることが出来る。10個位投げ捨てると成功しやすいという説あり。
  • ポケモンの「表情・Emotion」によって捕獲難易度が変わるという話がある (参考: Pokemon GO - How to Catch Hard Pokemon After Level 20 Tricks)

風でボール軌道が曲げられるのはどう対処すべきなんだろうかね…。あれにハマるとボールを大量消費させられるので、よほど重要なポケモンでなければ一旦左上のアイコンで戦闘離脱して、再度捕獲にトライしたほうがましな気がする。

野生ポケモンの追跡

  • 足あとの数は距離を示す。足あとがないポケモンは自分のリングの回りにいるので5秒も待てばポップするはず。足跡の数と具体的な距離の相関は未判明だが、一説では最大300m範囲。なおポケモンは一定時間(10分程度?)で消えることもある。
  • コンパスをアンロック(向いた方向にマップがまわる状態)し、特定のポケモンを選択した状態でゆっくり向きを変えると、特定の向きでパルスが表示されることがある。その方向にポケモンがいる。距離が遠いとパルスが表示されない? (参考: I Tried ‘Pokémon GO’ Compass ‘Nearby’ Tracking, And This Is What I Found - Forbes)
  • Nearby ポケモンリストは同じ足跡3つでも左上ほど近く右下ほど遠い。移動してリスト内を左上方向に移動してくれば、その方向に狙ったポケモンがいるはず。 (参考: I Have Finally Figured Out ‘Nearby’ Tracking In ‘Pokémon GO’ - Forbes)
  • 足跡が2個以内になったら結構近いところにいるので頑張って探そう。
  • 一部報告では特定のポケモンが特定の同じ場所に数時間おきに湧く現象があるらしい。
  • あとバグなのかリストが更新されなくなることがあるので、そうした場合は一旦アプリを終了して再起動する。

追跡に関しては色々な検証記事が出ているが、特に距離に関してはこれという決定版はまだ無いっぽい。後から運営の調整が入る可能性もあるわけであり。またサーバとの通信の問題かアプリ側の問題か、リストがリアルタイムに更新されないこともあり、正直まともに追跡できる感がない。

ポケストップ

  • ポケストップはタップで拡大した後に丸い部分を左右にスワイプして回転させることでアイテムが得られる。
  • クールダウンは5分間。Ingressのようなバーンアウトは無いようで、5分おきに何度でもアイテムが取得できる。

ジム

  • 戦闘時の基本動作は「タップで攻撃」「ゲージが溜まったあとにロングタップでスペシャル技」「左右スワイプで回避」
  • 相手が必殺技を使ってきたらスワイプで高確率で回避できる。特に速度の遅い必殺技はほぼ回避可能。
  • ポケモンのわざには個別の攻撃力と、表記はないが攻撃速度がある。速度が早い攻撃は基本的に使いやすくて強い。
  • 攻撃タイプとポケモンタイプには普通のポケモンゲームで存在する相性あり。例えば水は火に強い。いわゆる「こうかはばつぐんだ!」
  • 自陣営のジムはトレーニングを繰り返すことでレベルが上ってポケモン追加容量も増える。自分のポケモンを追加できない場合はそうしてジムレベルを上げるのもひとつの手。
  • ジムにポケモンがいる状態でショップ右上のアイコンをタップすると報酬に1箇所あたり10ポケコインと500ほしのすながもらえる。ジム数所属数には制限がないが、ジムによるボーナスは最大10箇所、21時間のインターバル。特に専有し続ける必要はなく、タップの瞬間の所属ジム数のみ関与する。

トレイナーレベル

  • レベルアップすると高CPポケモンと遭遇しやすくなる。また高CPポケモンの捕獲が成功しやすくなる。但し捕獲しやすさよりもポケモンのCPが上がる方が早いので、レベルが上ると全般的には捕獲が難しくなる。
  • レベルアップによってアイテムがアンロックされる。アンロックされたアイテムはその後はポケストップでも入手可能。
  • レベルアップするとポケモンの強化上限が上昇する。
  • 最初のうちはレベルアップに専念し、ポケモンの強化やレア度の高いポケモンの進化はレベル15-20程度以降でCPの高い個体を捕まえた後のほうが効率がよさそう。

ポケモンの育成

  • 同じ育成度であれば、ポケモンの強さの決定要素は 1. わざ 2. ポケモンの種類 3. 個体値 の順。強い技が重要。同じ種類でも通常2種類の違う技があり、強さが全く違う。また敵との技の属性相性も重要。
  • 技の種類、CP最大値はポケモンの種類で違う。強化、特にほしのすなは「強い種類 + 強い技」の個体 (spreadsheet)につぎ込む。(※わざの強さが後から修正され、主に速度が早くて強かったわざが大きく弱体化されている。この先もどんな調整が入るのか不明)
  • 進化個体の技は進化時に決まるので、強化は進化前よりも進化させて強いわざを持っている事を確認後に行う。進化前進化後でもコストは同じ。
  • 個体値 は最大成長させた際の最大幅で10-15%程度。強化したい種類の個体が複数いる場合は選別してみても良いのでは、程度。

ジム攻撃時

  • ジム攻撃時は技の速度 (DPS - Damage Per Second) が大きく効く。1回あたりの攻撃時間が短い技ほど強い。STAB (クリティカルヒット率) も含め、「攻撃力(CP内のATK部分)×技速度×STAB」で与ダメージ量が決まる。

ジム防御時

  • ジム防衛時は攻撃速度は1.5秒に1回と定速になるため、DPSは関与しなくなる。とは言え技の出の速度は相手側の回避のしやすさに影響するので、特に必殺技は早いほうがよい。

  • ふかそうちは使用回数無制限が最初から1つと、あとはレベルアップ時に3回利用できるものがたまに得られる。ポケストップでは出ないっぽい。課金で購入はできる。使用回数無制限を 2km の卵に、回数制限ありを5kmや10kmのものに使うのが得策か。
  • 卵から孵ったポケモンからは通常捕まえるよりも大量のキャンディを取得できる。5-15個くらい。

課金アイテム

  • ルアーモジュールはポケストップに挿すと30分間かなり高レートでポケモンを生成してくれ、またそのフィールド外のポケモンも生まれるため、非常に強力。なおルアーで産まれたポケモンは足跡レーダーに出ない?
  • その他に買うなら「ふかそうち」「しあわせたまご」といったポケストップから出ないアイテム。特にふかそうちは最大9個まで並列で卵の距離を稼げるので有利。

その他

  • しあわせたまごは経験値の取得を30分間2倍にしてくれるので、例えば進化をその間にまとめて行うことで効率よく経験値を得られる。進化コストが低いポッポや大量に出るラッタラなどを貯めて一気に進化させるようにすれば経験値が無駄にならない。
  • 火・水・雷の3種に進化するイーブイは、予め特定の名前をつけておくと指定種族に確定進化させられるとのこと。日本語名は多分この後判明するんでしょう。
  • 実績メダルは今のところ特別な効用はなさそう。取得時にアイテムや経験値が偉えるということもない。
  • オプションの Battery Saver を有効にすると画面を見ていない際にブラックアウトして節電してくれたりする。ただこれを使うと画面がタッチに無反応になるバグが起こりやすい気がする。

 

Pokémon GO の熱狂がこのままだと頭打ちになるであろう3つの理由

Posted about 8 years ago by yoosee.
  pokemongo

釣りタイトルになっているが、ポケモンGOがあまりに熱狂的に支持されているので、逆に「飽きた」場合の落ち込みが大きくなるのではないかと不安を感じてしまう。というのも当初の記事にも書いたように Pokemon GO は Ingress のような複雑さがない分だけ広い対象に受け入れられやすい一方、現時点でやり込み要素には大きく欠けており、このままだと恐らく飽きられやすい。もちろん不安を感じるというだけの話であって、この先何とかする計画はあるんだろうが。

やれることが少ない

前記事にも書いたが、今の Pokemon GO は「野生のポケモンを捕まえる」「キャンディと星屑で強化する」「ジムで勝つ」「レベルを上げる」くらいしかやることがない。実績メダルもプレイしていたら取れるもの程度でしか無い(少なくともIngressのようにレベルアップなどの条件にはなっていない)。遠出や観光を誘発するような「その場所でしか手に入らないもの(ポータルキーやミッション)」も無い。せいぜいレアポケモンくらいだが、それも偶発的なものであり、時間をかけて取りに行けるものかは疑問だ。

また集団で遊ぶという観点に関しても、数少ないソーシャル要素であるジムは仕組み上攻撃側が圧倒的に有利なので、相当に固めても簡単に陥落してしまう。なのでグループで組んでジムを防衛専有するというのも難しい。

つまり大体のことは近所の Pokestop と Gym があるところを散歩していれば事足りるし、一部のレアポケモンハントを除き、特に課金Lureでポケモン養殖をすればやりこみ要素が潰せてしまうのが現状である。

ソーシャルが弱い

Pokemon GOはソーシャル機能をほぼ全く持たない。内部チャットもないし、ジムが攻撃を受けたりジムに味方が追加されたりしても通知も来ない。ランキングなどもない。唯一あるのが写真だろうか。まあこれは Ingress でソーシャルの部分が様々なトラブルを産んだ反省を踏まえ、その何十何百倍ものユーザがプレイするゲームで予防線を張ったのかもしれないが、その分だけプレイ中に「他のプレイヤー」を意識すること自体が少ない。

また Ingress の場合はプレイヤー人口がさほどでもなかったことが逆に幸いし、リアルで遭遇すると声をかけあって知り合いになったり、知らない人ともローカルのイベントで盛り上がる事が結構あったのだが、Pokemon GO はプレイヤーが多すぎてその辺ですれ違うのが普通であり、協力プレイも元々の友達と一緒にやる事が多い。それもせいぜいが課金Lureを挿すこととジム強化くらいしかやることがない。つまりゲームを通じた新しい出会いというものに乏しいし、グループで長期間盛り上がれるのかも微妙な気がする。

将来的にはトレイラーにもあるようなミュウツー集団レイドイベントだのも出てくるのだろうが、今まで知らなかった人達とゲームを通じて自主的に集まって遊ぶという方向は今のところ見えない。

課金が強すぎる

Pokemon GO はリリース当初から課金アイテムが存在するが、その中でも Lure Module という Pokestop に挿すことで30分間ポケモンの生成・誘引をするアイテムが強力すぎる。Pokestop が建物の中からアクセスできるような場合は特に、Lureを一日中挿しっぱなしでポケモンを集めていれば最初に挙げた「ポケモンを捕まえる・強化する・レベルを上げる」が概ね達成されてしまう。恐らく日本でポケモンGOが開始すれば特に東京のオフィス街はLureの花吹雪だらけになるだろう。

周囲の観測でも、米国リリース後1週間程度の時点でも高レベルプレイヤーは20台後半以上にレベルを上げており、またポケモンの強さであるCPも1,500前後まで上がっていて、もうすぐ2週間が経つ今日では、重課金しないプレイヤーが追いつくのが難しくなっている。この辺りの格差をどうするのだろうか。

一方でソーシャル機能の弱さがバランスを取っていて、周りが強くてもさほど問題にならずプレイは出来るわけだが、ジム戦などではやはり難易度に大きく差が出るし、この後にあるであろうイベント等でどうするのかなとは興味がある。


こうした状況が続くとゲームへの「飽き」がくるのがかなり早くなってしまうのではなかろうか。とは言えこれくらいのことは当然 The Pokemon Company も Niantic Lab. も考えているだろうし、この先に機能追加や集団でのレアポケモンレイドやポケモン大会などのイベントも持ってくるのだろうが、今は未だ立ち上げの爆発的な増加にインフラでの対応等をしている段階だろうから、そうした機能追加やイベントが「飽き」に間に合うのかというのが余計な心配である。

まあ 1年後くらいにこれを読み返して「そう言えばあの頃はこれくらいしかやることがなかったねえ」とか思うことになることを願う。

 

Nexus 9 OTA を当てたら No Command エラーで起動しなくなったので直した話

Posted over 8 years ago by yoosee.
  nexus9 android

Nexus 9 に月例セキュリティアップデートのOTA通知が来たのでいつものようにインストールしたら、しばらくして再起動中に画面に No Command というエラーが表示され起動しなくなってしまった。再起動してみるものの、途中で Your device is corrupt. It can't be trusted and may not work properly. Visit this link on another device: g.co/ABH というメッセージが出て最終的には同じエラー。うーん OTA Patch がシステムを壊してしまうとかどうよ。

Nexus 9 got "No Command" error after OTA

仕方がないのでググると過去のOTAでも同様の問題が発生しているらしい。個体差で起こるのか、アップデート中に何か問題が起きたのか。さておき、このままでは Brick でしかないので修復を試みる。まあよほどでない限りは外から直せるものなのでさほど慌ててはいない、が面倒なのは事実。他に同様の問題に遭遇した人の参考になるように備忘録を付けておく。

復旧手順

HBOOT からの Factory Reset を試す

Nexus 9 の場合は Volume Down を押しながら Power Key で起動することで HBOOT モードに入ることができる。ここからは Fastboot や Recovery 等が実行できるのだが、取り敢えずは Factory Reset を試してみる。

Nexus 9 Factory Reset from HBOOT

10分ほど Eracing アイコンがクルクル回った後に再起動してみるも、やはり駄目。

当然ながら Factory Reset をすると内部ストレージ上を含めてデータは完全に消えるので、消えて困るデータが有る人は下記の Rescue OTA を先に試したほうが良いかもしれない。運が良ければデータが消えずに残る。もちろん基本は転ばぬ先のバックアップであって、私は Factory Reset しても特に困らないので先に試した。

ADB sideload からの Rescue OTA の適用

ということで仕方がなくマニュアル作業での Rescue OTA 適用を試すことに。

Nexus 9 No Longer Working After Latest Update - Google Product Forums

基本的には上記リンク先の作業そのままだが、多少手順の省略などはしている。

  1. 上記リンク先から adb-setup-1.4.3.exe をダウンロードして実行し、adb と device driver をインストール (必要に応じて)
  2. Nexus 9 の電源を長押しなどで一旦OFFにし、Volume Down + Power で HBOOT Mode で起動。なお基本的に Vol キー上下でカーソルを動かし、Power キーで実行する。
  3. HBOOT 画面から RECOVERY を選択。しばらくすると No Command 画面が表示される。
  4. その画面で Power を押しながら Volume Up をタップすると、Android Recovery に遷移する。下写真参考。
  5. 画面上部に現在のファームウェアバージョンが 6.0.1 / MOB30M / 2862625 のような感じに表示されるのでメモ。
  6. メニューから Wipe cache partition を選択して実行。数分から10分程度かかるので待つ。
  7. その間に Nexus 9 Rescue OTA から当該ファームウェアのバージョンを選択してダウンロード。LTE 版と WiFi 版があるので間違えないように。
  8. cache partition の Wipe が終わったら、今度はメニューから Apply Update from ADB を選択。
  9. Nexus 9 を USBケーブルでPCに接続。Android Composite ADB Interface が認識されるはず。
  10. コマンドプロンプトで adb devices と実行して、Nexus 9 のシリアル番号が表示されることを確認。
  11. ダウンロードした Rescue OTA の zip ファイルをそのまま c:\Temp などを作ってそこに置く。
  12. adb sideload c:\Temp\volantis-ota-mob30m-738daf66.zip のように実行。ファイル名はダウンロードしたファイル名を指定すること。
  13. うまく実行されればコマンドプロンプトとNexus 9の両方に進捗が出るはず。10 - 20 分くらいかかる。
  14. 終了したら Reboot system now を選んで起動する。

Nexus 9 Recovery Menu

Nexus 9 sideload image by ADB

私の場合はこの再起動後も corrupted メッセージが出るものの、Power ボタンで先に進むと一応問題なく起動してきた。起動後に当然な顔をして System Upload の通知が来ていて、適用しないわけにも行かないが取り敢えず後回しに…。

なお今回は adb sideload で patch を上書きする形をとったが、よく考えたら先に Factory Reset しているので完全にイメージ上書きでも構わないのであった。手間は殆ど変わらないのでどちらでも構わない話ではあるが、Factory Image の書き込みについては公式ドキュメントを参考のこと。

Factory Images for Nexus Devices  |  Nexus Files for Developers  |  Google Developers

しかしこれ、私はADBとか使うのは慣れているので困りはしなかったけど、普通の人がこの状態になったら結構厄介な気はする。14MB の Security Update OTA くらいまともに配布してほしいものだけど、デバイスが多いとまあこういうことも起こるのだろう。

 

Pokémon GO についてアメリカでサービス開始早々から数日プレイした感想

Posted over 8 years ago by yoosee.
  pokemongo

Pokémon GO が先行リリースされた米国にいるのでレビューないし雑多な感想を書いておく。ご存知の通り米国では結構なニュースになっていて、確かにそこそこ田舎であるこの周りですら普通に歩いていてプレイヤーを散見するレベルに多い。私個人はというと7月7日に開始して現在レベル10。今のところは非課金。周りのGymなどでのプレイヤーレベルを見てもそこそこアクティブな方だと思う。

Pokémon GOプレイ中。名前は秘密でもないけど一応消しておく。


ゲームのシステム

ゲームのシステムは既にあちこちで解説されているだろうから詳しくは書かないが、基本的には現実の地図と居場所をベースに野生のポケモンを探してゲットし、同時に集まる強化アイテムで強化&進化させ、対抗組織の Gym を道場破りして自分の組織で専有する、というゲーム。実際いまの時点で出来ることは Ingress に比べてもかなり少なく単純で、このまま機能追加がないと特に課金している人は飽きるのが早そうだ。どこかのタイミングで Ingress の Anomaly のように、ポケモン大会やグループでのボス討伐などのイベントは組まれるのかもしれない。

ソーシャル面

Pokémon GO をプレイするだけであればソロプレイも特に問題はない。Ingress に比べてもアプリ内のソーシャル機能はほぼ無いに等しい。内部チャットなどもなければ Gym での協力プレイなども特別コミュニケーションをとる必要もない。ソロで淡々と図鑑を埋めるプレイも特になんの問題もなく出来る。

とは言え真剣にやるならばリアルでのソーシャル活動が恐らく必要になる。Gym の防衛は1人ではほぼ突破されるので最低でも4人は欲しいし、下記しているように Lure を使った狩りも複数人でやった方が効率が良い。実際周りを見ても GroupMe や Slack などで地域ローカルのチャットルームが出始めているし、オフィスでも未プレイ者を自陣営に勧誘する人がいて「部下に強制するなよ? パワハラになるぞ?」なんていう半分冗談の警句が流れていたりもする(このゲームは Lv.5 で赤青黄色の陣営に参加する)。

メートル・キログラム表記について

ご存知だと思うが米国は世界でも今ではほぼ唯一のヤード・ポンド法を公式利用している国である。そんな中で Pokémon GO は km, kg 表記を使っており、よくあるアプリのように単位系の変更設定もない。こんな表記は設定ひとつで解決する問題なので、あえて km のみというのは意図的なものだろう。お陰でアメリカ人は特に「歩く距離で卵が孵る」機能のために km と miles の変換をしているらしい。まあ別に変換しなくても歩いていれば数字がたまるのでなんの問題もないのだが。

なお米国のポケモンアニメやゲームは feet や lb 表記が基本で cm や km はせいぜい併記といったところである。一方で Ingress は km 表記のみ、かつ過去に「Ingress は米国でも km を流行らせるためにあえて km 表記のみにしている」というコメントを見たことがあるので(ソースが見つからないので定かではないのだが)、これは Niantic 側の意向ということなのだろう。ちなみに米国の SF の中には「未来や異世界っぽさを出すためにあえてマイルではなくkm系を使っている」なんてのもあったので、もしかしたらそういう意図もあったのかもしれない。

課金

基本的には消費アイテムに対して課金がある。多分もっとも重要なのは Lure Module と呼ばれる、Pokestop に導入することで30分間ポケモンが生まれやすくなるアイテム。これの恩恵は使用者だけではなく回りにいる誰でも受けられ、Lureが挿されると桜の花吹雪のようなエフェクトが表示される。値段はまとめ買いすると安くなるので一定ではないが、大体1個50-80セントくらいだろうか。

これをオフィスからアクセスできる、場所によっては複数のPokestopに入れてひたすらポケモンを狩る、というのが近辺でよく見られる。特に夕食時のレストランにあるPokestopはかなり高い確率でLureが挿されている。協力する友人数人でやれば、例えば4人いれば2時間維持して1個分の値段なのでそう高いものではないが、大勢が使えば当然ながら総課金額は大きくなる。ニュースによれば開始4日間での売上は既に14億円に達するらしい。

この調子で流行り続けたら、Ingressの時に冗談になったように求人広告に「当オフィス内からアクセス可能なPokestopあり」なんていうのが誘い文句になってしまうかもしれない…。そもそもその Pokestop は私が Ingress で生やした Portal なので少しは感謝してほしいものだ。というのは冗談として。

ただ一方で、今のところ課金 Lure でひたすら狩っていれば「ポケモンの強化(Gym戦勝利)」と「図鑑埋め」というゲームの2大目的が果たせてしまうということでもあり、上にも書いたが重課金者ほど飽きが来るのではないかと余計な心配をしてしまう。また重課金者とそれ以外でポケモンの強さに相当な差が出るのも微妙なのではないか。ハンデを付けるなりの対策は考えられているのだろうか。

事故の話

友達の車でランチに行く時に試したが、それなりの速度で移動していても最初の10分くらいはポケモンが結構な頻度で出現する。Pokestopのアイテム取得は失敗しがちなので、Ingressのように移動速度ペナルティはあるようだが、ポケモン出現は緩めのようだ。この後調整が入るのかもしれない。

ただまあ、ポケモンGOを運転中にやっていて事故ったとしても、運転者が「ポケモンをしていた」と申告することは殆ど無いだろう。それは運転中にSMSやチャットをするようなもので、完全に運転者の不注意だという告白になってしまう。

実際これは警察もかなり懸念しているのだろう、ローカル警察の Facebook や Twitter でも「運転中にやるなよ? テキスト(SMS) やるのと一緒だぞ?」「歩くときも注意してやれよ? 不法侵入するなよ?」といった警句を流しているので心配具合が分かろうというもの。まあ不法侵入については、Pokestop は元々 Ingress のポータルで侵入がまずいところにはあまりないし、ポケモン探しも特定の場所というよりは範囲内をポケモン自体も動くので、そこまでの危険度ではないと思う。とは言えダウンタウンの裏道みたいな微妙に危険な場所に、特に対象年齢10歳からということなので子供が紛れ込んで危ない目にあう、なんてことは充分ありえそうだ。

ちょっとしたTips

ポケモンGOはこの手のゲームの例に漏れずというかそれ以上にバッテリーをバカ食いするのだが、実は Settings から Battery Saver をONにすると、スマホを持った手を下に下ろす、つまり画面が上下逆さまになるとスクリーンがほぼブラックアウトして節電してくれる。かつこの状態でも野生のポケモンに遭遇すればバイブ通知が来るので問題なくプレイ継続できる。

これは素晴らしい機能で、バッテリー節電自体も嬉しいが、つまりこれは歩きスマホで画面を見続けるよりも手を降ろして前を見て歩いたほうがバッテリーの消費が抑えられるという事なので、歩きプレイ中の事故抑制にある程度役に立つ。この機能は特に説明もなく、気がつかない人は気が付かないだろうから、出来ればなにかで周知してほしいものだ。

これに限らず全般的にヘルプが少ない。例えば Gym での戦闘時は、タップで攻撃の他にも左右にスワイプで回避、ロングタップでスキル使用、というのが出来るのだが、チュートリアルなどが見当たらない。これくらいは解説があっていい気がするのだが。

最後に余談

ポケモンは今でも米国でそれなりの人気を持つが、流石にここ直近の2,3年は勢いが落ちてきていた感があった。そこにこの Pokémon GO のスマッシュヒットは、本体の売上だけではないメディア露出や親子でのプレイなどの強い広告効果がありそうで、ポケモンカンパニーと任天堂にはかなり追い風なのではなかろうか。実際任天堂の株価は米国市場でも猛烈な上げだそうである。

Androidアプリの出来は現時点では正直に言って大変悪い。プレイ中に他の通知の割り込みが入ると音楽・効果音が消えるし、しばらく触らないで歩いているとタップしても画面が反応しなくなったりする。ポケモンをカプセルに入れたところで画面が固まって進まなくなったりというのも頻発する。これらの解決には頻繁なアプリ再起動が必要になる。サーバ側の障害も比較的低頻度だが発生する。サーバ側は基本的には Google App Engine のインスタンスを増やして対応するのだろうから復帰が早いのは救いではある。

まあそんな不満もありつつも私もしばらくは Pokémon GO で遊んでいそうである。最大の敵はフロリダの体感温度45℃を越えようかという真夏の直射日光なのだが。なんでこの季節に出したんだ…。

 

Galaxy S7 Edge を使い始めたので軽くレビュー

Posted over 8 years ago by yoosee.
  android s7e

さて少し前から Galaxy S7 edge (Verizon Wireless) を使っている。前に使っていたのも Galaxy S5 なのでなんだか Samsung 大好きみたいだが特別そういうこともなく諸事情あるのだけど、とは言え Android のハイエンドスマホを作っているメーカーとして Samsung は頭一つ抜けだしているのは間違いない。次点が Motorola, LG, HTC、それに Sony や Huawei が続く感じだろうか。さておき。

Galaxy S7 edge


所感

全般的にはいつもの Galaxy への印象になるのだが、ハードウェアはかなりよく出来ている。AMOLED の画面は相変わらず美しいし、筐体の質感も良い。最新機種だけあって動作もストレス無く速い。ソフトウェアに癖が強いのもいつものことだが、Android 6.0 Marshmallow 搭載ということもあり、昔に比べたら随分こなれたなあという感じはする。

個人的に嬉しい点

防水防塵 (IP68)無線給電 (Qi) 対応。これは個人的に重視する項目なので大変嬉しい。これらに対応しているスマホはさほど多くない中でこの機種が対応していたのは本当に僥倖である。特に Qi を搭載しつつ厚さが 7.7 mm に抑えられているのは素晴らしいことだ。S5 はオプションの Qi 対応バックカバーに交換したら 1 cm を超えていたので…。また防水の方も S5 のように端子カバーなど無いのも良い点。あれカッコ悪いし外れそうで不安を感じるんだよね。

またこれは S5 からは変わらずだが microSD スロットを搭載しているので容量を簡単・安価に追加できる。追加できない機種も最近多いのでこれは嬉しいが、ただ最近はローカルの外部ストレージ容量を使う機会が減ってはいる。写真は Photos に出されちゃうし動画は Netflix や Youtube 、音楽も Spotify や Podcast Addict 、自炊書籍は Nexus 9 か BOYUE で読むことが多いからスマホに容量を食うメディアファイルを置く必要がなくなってるんである。

本体の質感もアルミフレームとゴリラグラスの組み合わせは高級感があるし、エッジの特徴としてサイドに丸みがあるので、大きい割には持ちやすい。ただケースを付けないで持つとエッジに手が触れて意図せぬタッチになってしまいがちなのはちょっと鬱陶しい。これはケースを付ければ改善はする。発熱でカメラ機能などが一時停止してしまうなどの問題があるとそこらで見かけたが、今のところそうした問題には遭遇していないし、本体の熱さもさほどではない。

個人的に残念な点

バッテリー交換不可。諸々を考えればしかたがないのだろうし、元の電池容量は 3,600 mAh と大きめなので使い始めの時点では電池寿命に関するストレスは殆ど感じなくて済むが、ヘビーにスマホを使っていると 1年位でかなりヘタるのが毎度のことなので交換できると嬉しかった。$50 以下で交換サービスでもやってくれればありがたいのだけど。

しかし普通に使って残念なのはこの程度で、繰り返しになるが特にハードウェアに関してはよく出来ているし、Android も 6.0 になって結構こなれてきている。いつものように個人的には不要な Samsung 独自ソフトが大量に入っているのが気に食わないといえば気に食わないが。

主要機能のレビュー

画面

5.5 インチ AMOLED の画面は発色がよく大変美しい。1440 x 2560 という解像度はいまどき特別ではないがハイエンドではあり、534 dpi という解像度は既に人間の目が認識できる粒度を超えて久しい。なおインチ数は大きいが画面は縦に長めなので、5.1 インチの S5 と比べてもさほど画面が大きくなった感はない。

edge の特徴である両サイドの曲面ディスプレイ部分は画面に横枠がない分だけその方向に広がりが感じられて、これはこれで面白い。画像を見たりゲームをするにはある種の開放感がある。一方でエッジ部分の文字などは読みにくくなるので、表示時に左右マージンが無いアプリだとちょっと辛い。またエッジの曲面部分に部屋の照明などが反射して見にくかったりもする。正直これは趣味のデザイン感が強い。まあパッと見が特徴的で格好よいデザインだし、実用に耐えないほどではない。

性能と操作感

下記に貼ったように Verizon モデルは Snapdragon 820 Quad core らしいが、流石に速い。とは言え普段さほど重いアプリを使っているわけでもないので、体感的には重いアプリの起動が多少早くなった程度で S5 と比べて劇的に変わった感でもない。RAM が 4GB に増えた恩恵は、これも S5 でもさほど困ってなかったとはいえ多少感じる。GPU の性能が良いらしいので 3D ゲームをスマホでやる人にはよいのかもしれない。

カメラ

ホームボタンのダブルクリックでカメラ起動というギミックが搭載されたお陰もあり、カメラは画面オフの状態から大体3,4秒もあれば撮影可能になるのはかなり使い勝手がいい。またフォーカスからシャッターも速い。レンズが f/1.7 とかなり明るめ、かつ画素数を 12 MP と少し控えめにしたこともあってか、暗所でも結構あかるい画像が撮れる。これらをあわせて、撮影時のストレスが極めて低くよく出来ている。動画は 4k@30fs ないし hd@60fps が可能で、720p@240fps のモードがあるのも面白い。画像サンプル があるので参考されたし。

Galaxy S7 edge 固有機能

常時表示スクリーン

Galaxy S7 edge Always On Display

S7 には Always On Screen という機能があり、これは何かというと画面がOFFの際にも時計や通知数などが常時表示されている。これは AMOLED の「黒表示は発光OFFなので電力消費無し」という特性を使ったもの。Qi 充電台に置いている時にも情報が表示されるのはなんとなく面白い。

ところでAMOLEDは液晶と違って焼き付きがあり、実際 S5 はIngressの画面が多少焼き付いてしまっていたのだが、こうした機能を出したということはそこは改善されたのだろう。欲を言えば表示する情報をもう少しカスタマイズできると嬉しかった。具体的には天気や通知を見たかった。

また Night Mode では画面のエッジ曲面部分に低輝度で時計を表示できて、ベッドサイドで充電した際に暗い部屋でも時計として役に立つ。これは確かにちょっとした工夫だが便利である。

指紋認証

指紋認証は S5 にもあって重宝していたのだが、指をスライドさせないといけなかった S5 と違い、S7 の指紋認証は指を置くだけの iPhone と似たタイプになっているので、ホームボタンを押してそのまま指をおいておけばアンロックできる。登録できる指の数も増えたのは地味にありがたい。濡れた指でも認識するかなと思って試してみたけどあまりちゃんと使えなかった。超音波センサーではないのかな。

ソフトウェア

プレインストールされているSホニャララはいつもの様に早々に無効にしたので知らないが、ゼスチャー系の機能やゲーム時にキータッチを一部無効にする機能などは地味に便利ではある。

S5 からのデータ移行

最近のアプリは多くがクラウドにデータがあるので、Google と Facebook をログインしてその認証を使いまわすと同期完了な物が多いのだが、幾つかのアプリは手動での移行が必要だった。今回使ったのは Helium - App Sync and Backup で、新旧両方の端末にアプリを入れるとデータの直接移行ができる。$4.99 有料版の機能なのでさくっと購入して移行したが、ねこあつめ のデータ等が問題なく移行できたのは僥倖である。唯一 Fleksy Keyboard の日本語がいつの間にか使えなくなったのが大変困ったくらい。

チップのスペック

CPU-Z での表示は以下の通り。

Galaxy S7 edge CPU info