しばらく前から使っている Galaxy S7 edge には標準でワイヤレス充電 (Qi互換) が搭載されているのが大きなメリットだが、加えて Samsung 独自の規格ではあるものの Qi よりも高速なワイヤレス充電 (Fast Wireless Charge) にも対応している。Qi 充電台は以前から持っていたのだが折角なので新しくそれ対応のものを買ってみた。結論から言えば大変素晴らしい。人類はさっさと有線充電などという苦行から開放されるべきとの思いを新たにした。
買ったのは Seneo Fast Wireless Charger QI Charging Stand という斜めに立てかけが出来るスタンドモデル。2コイルで縦置き横置きどちらでも安定して充電できる。充電スタンドにはAC/USBアダプタが付いておらず、また高速ワイヤレス充電には Quick Charge 2.0 ないし 3.0 のACアダプタが必要なので Quick Charge 3.0, Archeer 18W USB Wall Charger をあわせて買った。2つで $33 なのでさほど高くない。
実際の充電速度を比べるに、通常の Qi 15-18% / hour くらいの充電レートなのが、これだと 25 - 30% / hour くらい出る。
S7 edge のバッテリー容量は 3,600mAh なので、大体 1,000mAh / hour くらいの充電速度だろうか。Qi 最大の欠点は充電速度の遅さで、アプリの CPU 稼働量によっては充電が殆ど進まず、下手すると充電しているのに電池が減るくらいの事も起こる。対してこの Fast Wireless Charge ではそういうストレスはなく、置けば期待通りの速度で充電される。ストレスフリーで全くもって素晴らしい。
願わくばさっさと将来のフラグシップ系Androidスマホには全てこの Fast Wireless Charge ないし同等の高速ワイヤレス充電を標準化して搭載して欲しい。ケーブルを指して充電だなんて言う前時代的なことから人類は一刻も早く開放されるべきだ。「ケーブルをどちら向きでも挿せます!」とか自慢気に言ってる場合じゃないんだよ。ケーブルで充電なんてさっさと脱するべきなんだよ。Google Pixel がワイヤレス充電に対応しなかったのは心底遺憾である。
というわけで余談だが。iPhone 7 もイヤホン端子を無くすよりも充電をワイヤレスにする方が先ではないのか。Samsung がそこそこ薄い 7.7 mm 筐体に Qi 互換で更に高速な Quick Wireless Charge を載せてきているのに、 Apple にはそれを後回しにヘッドホン端子廃止とかいう割とどうでもいいものをアピールするのはどうなんだろう。あれ別に今まででも Bluetooth Headphone で同じこと出来ていたわけで、端子を廃するというユーザビリティへのチャレンジ以外に特段メリットがないよね。接続や切り替えのユーザーエクスペリエンスは Bluetooth よりも良いらしいけど、その代わりに好きなヘッドセットを選ぶという自由が失われているわけだし。さっさともっと肝心な Lightening をワイヤレス化したらいいのに。