以前のブログでTaskerを紹介したのはもう5年以上前のことだが、2016年現在も全くもって現役でTaskerを使っている。Android も以前よりだいぶましになったとはいえ、自動化で楽ができるタスクはまだ少なくない。これのおかげで日常生活で味わうであろうスマホを使う細々とした苦痛が幾つも回避されている。素晴らしいことだ。
最近だとTasker系と呼ばれるアプリも色々とあるし、Taskerで実現していた機能をAndroid自身が実装していたり、単体アプリとして同等の機能を簡単使えるように提供しているものもある。またFTTTのように外部サービスとの連携を主眼としたものもあり、Taskerだけが選択肢という訳ではではなくなった。とは言え別にTaskerにできることが減ったわけでもないので未だに全く手放せない。使い方に関しては下記のあたりが参考先になるだろう。
例えば最近愛用しているこんな設定がある。スマホが車載スピーカーに接続された時点でPodcastのプレイリスト自動再生が始まり、その後にWaze (カーナビSNS)が起動するプロファイルだ。
- トリガー:Bluetoothが車載のBtスピーカーに接続される
- タスク:
- Wi-Fiをオフ
- Podcast Addictを起動
- 5秒のウェイト
- Podcast Addict に Playlist 再生の Intent を送信
- 14秒のウェイト
- Wazeを起動
- Media Volumeを13に設定
これは本当に便利で、車に乗ってスマホをワイヤレス充電Qi搭載のホルダーに載せ(Taskerとは関係がないが車載時の充電もこれだけだ)、エンジンをかければBluetoothスピーカーがスマホに接続されて自動的にPodcast再生とカーナビ起動が行われる。スマホの操作的にはほぼ完全自動、ゼロタッチである。
最近のAndroidは過去にTaskerを使って自動化していたようなこと、例えば「夜間は通知音・LEDをOFF」「電話着信時に裏返すと着信音をOFF」「イヤホンプラグを抜くと音声再生を一時停止」「カレンダーでミーティング時間内は通知音をオフ」「外部からの命令で端末の位置情報を送信」「特定環境下で自動的にアンロック」などが標準で実装されるようになったが(そう、以前からこういうことはTaskerを使えばできたのです)、まだ以下の辺りが現役のProfileである。
- 自宅Wi-FiのSSID接続時に画面輝度をAutoから特定輝度へ変更
- オフィスWi-FiのSSID接続時に画面輝度をAutoから特定輝度へ変更、Mediaボリュームをゼロにする
- Bluetooth Headset接続時にScenesでPodcastAddictとPowerAmpの選択起動ダイアログを表示
- Youtubeなどの音量が必要な特定アプリの利用時のみMedia Volumeを一定値に上げる
- Photosなどの特定アプリの利用時のみScreen Rotationを有効化
- 子供向けゲーム起動時にタイムアウトを長くしMedia Volumeを上げ、Gravity ScreenやSwipe Padなどを停止する
- スマホを前後に数度振ることでLEDライトを点灯・消灯
なおこの辺りは実際は Extended Variables & States - Tasker Wiki で環境変数を使ってStateの管理をしている。大変個人的な定義としてはTaskerの習熟度をこんな感じで考えている。
- 初心者: State変更などでシンプルな設定変更などができる
- 初級者: 複数処理の連結などである程度複雑なProfileを作成できる
- 中級者: 環境変数を使った状態管理や複数Profile間の競合解決などができる
- 上級者: 上記に加えてIntentの呼び出しやSceneを使ったUI拡張を活用できる
特に意味のある分類ではないが、上級の辺りまで使いこなすと色々と楽しいので是非チャレンジして欲しい。