社会問題を語るときはマクロとミクロの問題は分けて話そう

Posted over 6 years ago by yoosee.
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主旨はタイトルの通りでそれ以上でも以下でもないのだが、社会問題について話す際には意識して「マクロ:社会全体として解決するべき問題」と「ミクロ:個人が主に自己防衛のために行うべき行為」は分けた方がよい。

社会と個人

実例でいえばこういう話のこと。

  • マクロ: 社会として、女性が夜中に外出しても問題のない治安のよい安全な街づくりをするべきである
  • ミクロ: 個人として、危険を避けるために女性は夜中に出歩くのを避けたほうがよい

これらマクロとミクロの意見は問題なく両立・並立しあえるのだが、混合してしまうと得てして特にミクロの意見に対して「女性が夜出歩くなというのは本質から目をそらした指摘だ」「全ての女性に不利益を強いるのか」みたいな話になったりする。

(なおミクロの意見も「全員が必ずそうすべきだ」と主張する人はいて、それはマクロの立ち位置での主張と扱うべきだろう)

最近話題の働き方改革と過労死(の個人責任論)についてもマクロとミクロでの意見があり得る。

  • マクロ: 過労死が発生しないよう企業での適切な労働環境とそのための法規や行政指導が必要である
  • ミクロ: 過労死が発生するような職場からは労働者は積極的に逃げたほうがよい

面倒なことにこれは観点次第でどちらも正しくなり得るため、双方が「なぜこんな自明に正しい主張が納得されないのか」というすれ違った認識のまま不毛な議論を続けることになりがちだ。

自分がそうした状況に陥った際はマクロとミクロが混合されていないのか確認したうえで、自分がどちらの側に立っているのか、相手の意見も別観点からは受け入れられるのかどうかを見直して話を立て直すことが役に立つと思う。

 

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